第6回 GK川島永嗣のようなドヤ顔を フットサル初心者がイケてるプレーヤーに

ガチ禁

【Getty Images】

 サッカーにおいても、フットサルにおいても、ゴールキーパーはフィールド内で唯一手が使えるポジションで、最後の砦。ゴールを奪うFWが注目されがちですが、ゴレイロ(フットサルでのゴールキーパーのこと)が優秀なら、失点を最小限に抑えることができるのです。そんな優秀なゴレイロになるための基本を伝授します。

 コーチは引き続き、シンキングサッカースクールヘッドコーチの高峯弘樹さん。体験するのは、フットサルが趣味のエンジニア企業家・尾藤正人さんです。

とにかく最後までボールを見る

 フットサルはコートが狭く、選手同士の距離も近いので、ボールのスピードは思ったよりも速いです。ましてやゴールを狙うときは思い切り蹴ってくるので、そのスピード感は相当なもの。恐怖心からボールから目を離したくなります。

 ですが、これは絶対にNG。顔を手で覆ったり、ボールに背を向けたりしてはいけません。どんなに怖くてもボールを見続けることがゴレイロには求められます。ですから、まずはボールのスピードに慣れ、恐怖心を克服するべく、ゴールマウスに立ち続け、たくさんのシュートを受けましょう。このとき、ボールをセーブする必要はありません。まずは見ることに集中します。

ボールは体の正面で受ける

【ガチ禁】

 シュートを打たれたら、素早くボールの正面に移動します。手は広げすぎず、自分の体の前で壁を作るようなイメージで構えます。こうすることで、ボールをキャッチできなくても、体にボールを当てて自分の前にボールを転がすことができます。フットサルではシュートの威力があるので、キャッチするより体に当ててセーブする場合の方が多いかもしれません。ゴレイロはゴールを守ることが第一なので、キャッチできないことも想定しておきます。

 ハイボールも同様に、体より前でキャッチもしくは、パンチングします。体より後ろで対応すると、万が一キャッチできないと、そのままゴールとなります。頭上ではなく、ボールが見える位置で処理しましょう。

 ゴロの時は、足の間をすり抜けるリスクを減らすために、ひざをついて隙間を作らないようにします。もちろん、ボールは体の正面で受けます。瞬時に左右、どちらのひざもつけるように練習しましょう。

 どんなボールにも対応できるようになるには、とにかく反復練習が第一。たくさんボールを蹴ってもらい、たくさんボールを受けることが重要です。

【ガチ禁】



 向かってくるボールに立ち向かえるようになったら、ポジショニングです。ボールとゴールの中心を意識して、そのライン上に立ちましょう。常に背中でゴールの位置を感じること。ボールの動きに合わせ、自分のポジションも移動します。立つ位置はライン上かつ、ゴールラインの近く。ゴールラインの上では近すぎますが、あまり前に出すぎると頭上を越えるループシュートを打たれてしまう可能性があって危険です。

1対1では相手との間合いを詰める

【ガチ禁】

 ボールを受けることに慣れてきたら、実戦でも使える1対1の練習です。ボールとゴールの位置を意識して立つ場所を決め、ボールを抑えるまでしっかりと見続けることを意識します。

 ドリブルで迫ってくる相手には、少しずつシュートコースを狭めるように、近づいていきます。あまり近づきすぎると、パスでかわされたり、ループシュートを打たれたりするので慎重に。相手選手の位置を確認しながら、間合いを詰めることで簡単にセービングできます。ボールも位置によって立つ場所を臨機応変に変え、いつシュートを打たれてもいいようにポジションを取りましょう。



 サッカーに比べ、ゴールも小さいので守りやすそうな印象を持ちますが、その分選手との距離、スピードが速いので瞬時の判断を求められます。そのために大切なのは、最後までボールを見て素早く反応すること。

 文字にすると簡単なように思いますが、ゴールマウスに立つと簡単にできることではありません。ボールへの恐怖心に打ち勝ち、体の前でセーブしてゴールを死守。セービングができたら、川島選手のような雄叫びとドヤ顔で決めましょう。
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著者プロフィール

フットサル大会でありがちな勝利にこだわったガチなプレーは一切禁止! 勝敗で表彰するのではなく、参加チーム同士の投票とフェアプレーを讃えるグリーンカードの枚数で表彰チームを決定する今までにないフットサル大会。初心者からお子様まで一緒に楽しめるフットサル大会を通して、フットサルの楽しさ、フットサルの気軽さを伝え、プレーヤーを増やしていきます

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