最新科学で細マッチョに<後編> 上達のコツ直伝!シリーズ 第13回

ACS編集部

【Getty Images】

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 元アスリートや現役アスリート、専門家などがさまざまな競技の上達のコツを伝授するシリーズ。第13回は『ランニングのかがく』の著者で、桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部スポーツテクノロジー学科教授、日本トレーニング科学会理事などとして活躍中の櫻井智野風さんが登場。前編に引き続き、“最新科学で細マッチョになる方法”を伝授いただきました!

 前編では最新科学を使って効率的に細マッチョになるために、「有酸素運動をやりすぎない」「しっかりと食べる」「筋力向上と筋サイズ、基礎代謝は必ずしも比例関係ではない」ということをお伝えしました。
 それぞれ“有酸素運動+筋力トレーニング”“食事誘導性体熱産生”“活動筋線維”が科学的なキーワードとなり、「なるほど」「へぇ〜」と思うことばかりでした。すぐに日常生活に取り入れられますので、ぜひ実践してみてください。

 後編の今回は、痩せながらほどよい筋肉をつけるために欠かすことのできない「筋力トレーニング」に焦点をあて、最新科学で効率的に細マッチョになるためのポイントを教えていただきました。

POINT(1)筋力トレーニングは限界まで行わない

 筋力トレーニングを限界まで行わないと、効果が出ないと思っていませんか? 実は細マッチョを目指す場合は、限界までトレーニングを行わないことが大切です。

 例えば、腕立て伏せをやる場合、初めは勢いよくスピーディーにできていても、限界が近づくと勢いがなくなり、スローペースになりますね。余裕を持ってスピーディーに行っている時は速筋という瞬発系筋肉を主に使っているのですが、スローペースで頑張っている時は遅筋という持久系筋肉も使って運動していることになります。

 そのため、限界までトレーニングすることによって、より多くの筋肉(速筋+遅筋)を鍛えていることになり、結果、より多くの筋線維が太くなり、細マッチョではなく筋肉隆々に近づくのです。筋力トレーニングの際には限界まで行うのではなく、少し余裕をもったところで止めるようにするのがポイントです。

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著者プロフィール

元十種競技選手の奥山剛史が代表を務める、株式会社アスリート・キャリア・サポート。「スポーツはみんなを元気にする。」をコンセプトに、人とスポーツとの関わりをデザインし、躍動感あふれる社会をつくるためにさまざまなアイディアでスポーツを楽しみ愛する人を応援していきます

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