逸材ひしめき合うライト級で王座交代劇 新王者ロスマレン誕生の「グローリー18」
「グローリー18」 オクラホマシティ大会
ブラジルのカバラリ(左)がライトヘビー級王者グーカン・サキへの挑戦者を決める4名トーナメントを制した(写真は決勝のムエカッサ戦) 【Glory Sports】
○ロビン・ファン・ロスマレン(オランダ)
(判定2−0/48−46、48−46、47−47)
●デビッド・キリア(グルジア)
※ロスマレンが第2代王者に
【戦評】 似た体型の両者。ロスマレンはキリアと相性がいい。パワフルに圧力をかけワンクールの攻めをパンチからフォローのローで納めるロスマレン。反撃の糸口がつかめないキリアはリングを回りながら押される。KO狙いでキリアを攻め込んだ3Rにロスマレンはキリアの左フックを被弾し思いがけぬダウン。これによりゲームは熱を帯び序盤にロスマレンがリードした2ポイントはイーブンに戻った。しかしながらアクシデント的ダウンでは流れを変えるに至らず終盤戦もロスマレンが隙のない圧力と攻めを展開しキリアを追い詰める。ラウンドが進むと調子の出るロスマレンはスタミナが素晴らしい。
打たれ強いキリアだが攻撃自体はロスマレンと比べて精彩を欠く。見た目の印象はやはりロスマレンがパワフルで圧倒している。キリア得意の飛び道具であるジャンピングスピンキックも難なくかわされてしまう。リングアナから、「新チャンピオンの誕生です」と告げられた瞬間、ロスマレンは両手を上げて喜び、陥落したキリアは軽く目をつぶって「あぁ…」と口を開け、グローブで頭を抱えて終わったなという表情で肩を落とした。
<ミドル級ファイト>
○ウェイン・バレット(アメリカ)
(判定3−0/29−26、29−26、29−26)
●ジェイソン・ウィルニス(オランダ)
【戦評】 2Rにバレットがパンチでダウンを奪い試合の流れを自分のものにした。
<ライトヘビー級挑戦者決定トーナメントセミファイナル>
○サウロ・カバラリ(ブラジル)
(判定)
●ダニオ・イルンガ(コンゴ)
<ライトヘビー級挑戦者決定トーナメントセミファイナル>
○ザック・ムエカッサ(コンゴ)
(2R・KO)
●ブライアン・コレット(アメリカ)
<トーナメントファイナル>
○サウロ・カバラリ(ブラジル)
(3R・KO 左ハイキック)
●ザック・ムエカッサ(コンゴ)
【戦評】 初戦を判定にもつれこんでスタミナを失ったカバラリに対しパンチに揺ぎ無い自信を持つムエカッサは自らの勝利を確信していたようだ。しかしパンチにつきあわないカバラリが中盤以後ローキックでムエカッサの出足を止め最後は左ハイキックで首を刈り取りライトヘビー級タイトルマッチの挑戦権を得た。
<スーパーファイトシリーズ ヘビー級>
○ベンジャミン・アデグバイ(ルーマニア)
(判定3−0/30−27、29−28、29−28)
●ヘスディ・ヘルヘス(エジプト)
【戦評】 周囲から期待されているアデグバイ。有効打数の差で上位ランクのヘルヘスを破りランキングアップを果たした。ヘビー級タイトル挑戦へ一歩近づいた。
<スーパーファイトシリーズ ライトヘビー級>
○ランディ・ブレイク(アメリカ)
(判定3−0/30−26、30−26、30−26)
●ワレン・トンプソン(アメリカ)
【戦評】 地元出身のブレイクが声援の地の利を得て圧勝。
<スーパーファイトシリーズ ミドル級>
○ロバート・トーマス(カナダ)
(3R・KO)
●マイク・ルメール(アメリカ)
【戦評】 ともにムエタイスタイルの両者。3Rにトーマスのハイキックによりダウンしたルメールはパンチにより左眼窩骨も負傷し敗北。
<スーパーファイトシリーズ ライト級>
○ジョシュ・ジャウンセイ(カナダ)
(2R・TKO レフェリーストップ)
●ノオ・ジャギル(韓国)
【戦評】 ジャギルはK−1MAX2009の出場選手。ジャウンセイはオランダメジロで何度も練習しチームサワーの一員にもなった。ジャウンセイが2Rにジャンピングニーで8カウントのダウンを奪い、続けてのヒザ猛攻にレフェリーが割って入り試合を終了させた。
<スーパーファイトシリーズ ウェルター級>
○オマリ・ボイド(アメリカ)
(3R・TKO レフェリーストップ)
●イアン・アレキサンダー(アメリカ)
【戦評】 ボイドが左ヒザをレバーに決めダウンを奪う。続く猛攻にレフェリーが試合を止めた。