「いきなりマラソン」の落とし穴!? 大会距離別目標ペースの算出方法
5キロのタイム知らずして、マラソンを走るべからず
【青山剛】
この5キロのタイムを計る方法を「タイムトライアル」と言い、距離の分かるコースで、文字通り全力で走ります。そのタイムから10キロ、ハーフ、フルマラソンの目標ペースが算出できるので、トレーニング効率がよくなります。
・プラス10秒で10キロ大会
・プラス15秒でハーフマラソン大会
・プラス30秒でフルマラソン大会
となり、およその目標適正ペースになります。
例えば、5キロタイムトライアルが25分(キロ5分)だった場合は、
・10キロは、キロ5分10秒ペース(51分40秒前後)
・ハーフは、キロ5分15秒ペース(1時間51分前後)
・マラソンは、キロ5分30秒ペース(3時間52分前後)
これが、およその目標適正ペースとなります。
5キロが速い順にマラソンも速く走れるようになる
【青山剛】
<マラソン目標タイム> → <5キロタイムトライアル>
・5時間以内(キロ約7分) → 32分30秒(キロ6分30秒)
・4時間以内(キロ約5分30秒) → 25分00秒(キロ5分)
・3時間30分(キロ約5分) → 22分30秒(キロ4分30秒)
・3時間10分(キロ約4分30秒) → 20分00秒(キロ4分)
・3時間(キロ約4分15秒) → 18分45秒(キロ3分45秒)
私の指導経験からだと、この算出式はマラソンで2時間40分(キロ3分50秒)まで当てはまりましたので、参考にしてみてください。
しかし、間違ってほしくないのは「5キロを目標タイムで走れれば、マラソンも目標タイムですぐ走れる」ではないということです。5キロが目標タイムで走れたら、マラソンを目指す上で、そのタイム、ペースを目標にしたトレーニングに取り組めるということです。
コツは「1キロ通過地点から頑張る」イメージ
【青山剛】
初心者だけではなく、上級者でもこのタイムトライアルは本当にきついトレーニングですが、きついからこそ「逃げずに」たまに取り組んで、トレーニングも効率化していきましょう!
参考資料:DVD「青山剛のパーフェクトランニング・トレーニング(デンシティより11月発売予定)