楽しくて新しい! NY発のハンモックを使った新感覚ヨガ

池田園子

【池田園子】

 室内には9つの色とりどりのハンモックが、天井から吊り下げられています。どれも各設置点で約450キロ以上の耐久性を持っているそう。しかし、最初のうちは「布1枚で約50キロの成人女性を支えられるの?」といった恐怖感もありました。まずはウオーミングアップとして、とにかくハンモックに慣れるために、ハンモックの上に乗って体を支える動作から始めます。

【池田園子】

 何とかハンモックに身を預けてみましたが、手が力んでいるのは不安を感じている証拠。「AntiGravity Fitnessには10個の原則があります。1つ目は『信頼する』で、ハンモックと自分を信頼することが、クラスを安全に行う一番のポイントです」とKujira先生。体重を完全に預けることこそ、ケガなく楽しく進められるコツなのです。

【池田園子】

 次はハンモックの中にすっぽり入った形でウオーミングアップ。太いヒモ状にまとまっていたハンモックを広げ、開脚して座ります。さらに両腕も広げて体ごとハンモックに預けます。
 ハンモックに包み込まれるような形で休憩します。このあたりから、ようやく宙に浮いた状態を少しずつ楽しめる余裕が出てきました。

記憶がない……「逆さまポーズ」は特別だった

【池田園子】

【池田園子】

 ここから実践的なポーズに入ります。ハンモックに腰掛けた状態で上部をしっかりとつかんだ後、ついに「逆さまの世界」を初体験!

【池田園子】

 ハンモックを座布団のようにおしりにフィットさせ、足の裏同士をぴったりくっつけて固定させます。複数の”点”と“面”でハンモックと体がフィットしているため、安定感はバッチリでした。

【池田園子】

 筆者が通うヨガレッスンでも頭を下げるポーズを取りますが、ここでは吊り下げられている分、頭に血が上りやすくなるほか、頭と腕の重さを感じてなりませんでした。ここから元の体勢に戻ったときは、逆さまになっていたときの心境を思い出せないほど、不思議な感覚がありました。やはり普段取らない体勢だからなのか!?

【池田園子】

 続いては凝り固まりがちな脇や肩甲骨をほぐすポーズです。ハンモックを固定する位置を変え、そのポイントに身を任せることで、脇や肩甲骨が開いていくのを感じました。
 ヨガでおなじみの「ネコのポーズ」も行いました。ハンモックがあると自分の重心を意識しやすくなるような気がします。

動き方が変わる 体幹を意識したシンプルな動作に

【池田園子】

【池田園子】

 子どものときに全力で漕いでいた「ブランコ」と同様の動きも実践。急角度で漕ぐコツは何だったっけ?と考えながら上体と足をフル活用して漕ぎ、当時の感覚を取り戻しました。手を離した状態で漕いでみると、体幹を使って支えなくてはと、体が適度な緊張感を持つので心地よかったです。

【池田園子】

 最後は前にトンッと飛び降りてポーズを取ります。こういった“遊び要素”も盛り込まれているので、あらゆるシーンで自然と笑顔が生まれるのです。後から写真を見直すと「こんなにナチュラルに笑っている自分は珍しい!」と驚きました。

【池田園子】

 終盤はハンモックに腹ばいになった状態で、ハンモックごと体を動かした後、ほかの参加者と手をつなぎ、空中を遊泳して楽しみます。
 お互いに引っ張り合い、宙に浮いたまま四方八方へ動き回るのが楽しく、このポーズの間はずっと笑い転げていました。自然な形でコミュニケーションが生まれるのも、楽しく取り組める要因になっているのでしょう。

【池田園子】

【池田園子】

 最後はコクーン(繭)のポーズとして、ハンモックに全身をすっぽり入れてお休みします。

 慣れるとハンモックに揺られて心が落ち着くほか、普通のヨガ以上に自分の“軸”を意識しやすくなったり、宙に浮いて自由に動きまわったり……など、心地よさとアクティブさが入り混じったひとときを過ごすことができました。

 体の動かし方を変えたい人、新しいフィットネスを試したい人は、体験レッスン(75分/3000円)に参加してみてはいかがですか?

 今回教えてくれたのは……
■鯨井結理インストラクター(愛称はKujira先生)
学生時代に12年間続けた陸上競技で、体を動かす基礎を養い、社会人4年目でヨガと出会う。UTL yoga schoolで全米ヨガアライアンス200コース卒業。現在はNAVIのマネージャー、AntiGravity Fitness(http://antigravityfitness.jp/)メインインストラクターとして「Fundamental」クラスを教えている。11月11日から開催する3日間限定ワークショップ(http://ameblo.jp/antigravity-japan/entry-11947329056.html)もオススメだとか。

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著者プロフィール

ライター/編集者。1986年生まれ。R25、ITmedia、マイナビなどのWebメディア、企業のオウンドメディアを中心に執筆。得意ジャンルはIT、アプリ、恋愛、人物取材など。妊婦向け雑誌『妊すぐ』ではタレントインタビューを担当。著書に『フリーランスで食っていきたい!』がある。2013年11月から週3で通うヨガレッスンが至福の時間

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