長く走り続けられるカラダを育てる! 岡山大名誉教授が考案した“筋トレっち”
【Getty Images】
競技人口1000万人超と言われているランニング。いまや国民的スポーツと言っても過言ではないでしょう。そんなランニングを、ケガをせずに長く楽しむには、適度な休養やバランスのとれた栄養はもちろん、“走れる身体づくり”が重要です。一定の距離を走るためには、それなりの筋肉の強さ、身体の柔らかさが必要ということです。
そうなると、「走れる身体をつくるためにはどんなトレーニングをしたらいいの?」といった疑問の声が聞こえてきそうですね。そこで今回、パワーリフティング世界一を輩出した岡山大学体育会ウエイトトレーニング部の創設者で、岡山大学名誉教授の三浦孝仁先生に、長く走り続けるための身体づくりの方法をうかがいました。
そうなると、「走れる身体をつくるためにはどんなトレーニングをしたらいいの?」といった疑問の声が聞こえてきそうですね。そこで今回、パワーリフティング世界一を輩出した岡山大学体育会ウエイトトレーニング部の創設者で、岡山大学名誉教授の三浦孝仁先生に、長く走り続けるための身体づくりの方法をうかがいました。
パワーリフティング世界一を輩出したトレーニング方法
ウォーキング、ジョギング、ランニングは二足歩行を行うヒトの基本的な運動ですが、ウォーキングに比べるとジョギング、ランニングははるかに筋力を必要とする運動です。「走ること」は全身運動であり、身体の前側も後ろ側もまんべんなく、筋肉が活発に働きます。
筋力は速く走るためだけに必要なのではなく、走る衝撃から足首、膝、股関節、腰などを守るためにも欠かせないものです。つまり、また走り続けるためには筋力トレーニング(筋トレ)をはじめとする身体づくりが必要なのです。そこで、“走れる身体をつくる”ためのプログラムを紹介します。その効果は、私が勤務していた岡山大学で実証済みです。
私は岡山大学体育会ウエイトトレーニング部を創設し、指導を行ってきました。同部は1990年の創部から2012年まで、パワーリフティング競技において、学生日本一を10回達成、全国トップの成績を収めています。また、世界大会へも延べ50人を超える選手を送り出し、メダリストや世界記録を樹立した選手も輩出しています。そこでのトレーニング方法をベースに考案したのが、今回紹介するプログラムです。
筋力は速く走るためだけに必要なのではなく、走る衝撃から足首、膝、股関節、腰などを守るためにも欠かせないものです。つまり、また走り続けるためには筋力トレーニング(筋トレ)をはじめとする身体づくりが必要なのです。そこで、“走れる身体をつくる”ためのプログラムを紹介します。その効果は、私が勤務していた岡山大学で実証済みです。
私は岡山大学体育会ウエイトトレーニング部を創設し、指導を行ってきました。同部は1990年の創部から2012年まで、パワーリフティング競技において、学生日本一を10回達成、全国トップの成績を収めています。また、世界大会へも延べ50人を超える選手を送り出し、メダリストや世界記録を樹立した選手も輩出しています。そこでのトレーニング方法をベースに考案したのが、今回紹介するプログラムです。
筋肉を使ったら伸ばす! 自然の法則に従ったトレーニング
今回紹介するのは、筋肉を鍛える筋トレと、使った筋肉を伸ばすストレッチングの組み合わせで構成したプログラムになります。
ランニングは全身運動で、身体の至る部分の筋肉を使うとお話ししました。よって、全身くまなく鍛える必要があり、筋トレに励むわけですが、ただただ鍛えればいいというわけではありません。
ランニングも筋トレも、筋肉を使うわけですが、筋肉を使うということは、筋肉が収縮する、つまり短くなることを意味しています。これは筋肉が力を発揮するための原理です。筋肉を使うと、筋肉は収縮を繰り返し、元の長さに戻りきらない状態になります。この状態のままランニングや筋トレを終えると、疲労物質の排出に時間がかかり、筋肉は硬くなり、筋肉痛が生じたり、筋肉そのものの疲労回復が遅れる可能性があります。
そこで必要なのが、使った筋肉をゆっくり伸ばすストレッチ。短くなった筋肉が伸ばされることで血行が促進され、疲労回復を促すだけでなく、筋肉の柔らかさ、身体の柔らかさを高めていく効果があります。これはさまざまな筋や腱のスポーツ障害の予防にもつながります。
このことから、私が考案したプログラムは「ある筋肉を狙った筋トレ→使った筋のストレッチ」を基本とします。「筋トレ+ストレッチ」ですから、これを私は“筋トレっち”と名づけました。
ランニングは全身運動で、身体の至る部分の筋肉を使うとお話ししました。よって、全身くまなく鍛える必要があり、筋トレに励むわけですが、ただただ鍛えればいいというわけではありません。
ランニングも筋トレも、筋肉を使うわけですが、筋肉を使うということは、筋肉が収縮する、つまり短くなることを意味しています。これは筋肉が力を発揮するための原理です。筋肉を使うと、筋肉は収縮を繰り返し、元の長さに戻りきらない状態になります。この状態のままランニングや筋トレを終えると、疲労物質の排出に時間がかかり、筋肉は硬くなり、筋肉痛が生じたり、筋肉そのものの疲労回復が遅れる可能性があります。
そこで必要なのが、使った筋肉をゆっくり伸ばすストレッチ。短くなった筋肉が伸ばされることで血行が促進され、疲労回復を促すだけでなく、筋肉の柔らかさ、身体の柔らかさを高めていく効果があります。これはさまざまな筋や腱のスポーツ障害の予防にもつながります。
このことから、私が考案したプログラムは「ある筋肉を狙った筋トレ→使った筋のストレッチ」を基本とします。「筋トレ+ストレッチ」ですから、これを私は“筋トレっち”と名づけました。