親子で一緒に運動を楽しむ 上達のコツ直伝!シリーズ 第8回

ACS編集部

POINT(4)食べ物も自然と意識させる

食事に関して強い想いがある大島さん 【(c) Athlete Career Support】

 スポーツと食事はきっても切り離せない関係です。大島さんも選手時代に自ら食の大切さを知り、そこから食事を勉強し始めました。食事を漠然と食べて日常化しすぎないで、常に何かを意識させてあげつつ、良いものを食べることが自然になっていくことが理想とのことです。

 例えば食事の時には、食べないことを叱ったりマイナスなことを言うのではなく「お米を食べるとエネルギーになって強くなるんだよ」とか、野菜を食べない子には「馬のように足が速くなるんだよ」とかちょっとした説明を加えてあげましょう。そうすれば自然に食べるようになり、お母さん自身も楽になりますね。おやつを買うとき、お子さんがお菓子ではなくドライフルーツをたべるようになると理想ですね。

【(c) Athlete Career Support】

<無料体験会で実施した練習を一部ご紹介>
・反射神経を鍛える運動(ゆび指しランニングなど)
・走りの動きづくり(スキップ、大小のスキップ、スキップからのランニングなど)
・ラダーを使った動きづくり(リズムアップ、両脚とび、ラダーからランニングなど)
・実際に走ってみる(動き作りで得た感覚を実際に走ってみて実感する)
・補強運動(かかとジャンプ、ももジャンプ、空中足替えなど)
 大島さんが代表を務めるNEVER RUNNING CLUBでは、すべてのスポーツの基本である「走ること」を、運動が苦手、走ることが苦手な子供にも基本から丁寧に教え、長距離はもちろん、短距離も速く走れるためのトレーニングをメーンに行っています。

 その中で一番大切にしているのが、子供たちに“走る楽しさ”を実感してもらい、競技に対する意識向上や、目標達成により自信を持つこと、挑戦すること、礼儀、応援してくれる方への感謝の気持ちなどを伝えていくこと。それは、コーチ陣が長年トップアスリートとして「走ること」から学んだことだからです。

 ただ、子供のためにはランニングクラブだけでなく、家族のサポートが必須です! 家族で一緒に運動することで走ることはもちろん、運動が何十倍も楽しいものになります。さらに子供の運動能力の向上だけでなく、お父さんのメタボ予防や運動会対策に、お母さんであれば運動不足の解消やダイエットにつながります。そして、お子さんの成長を目の当たりにできる素晴らしいチャンスです。

 さあ、お子さんと一緒に公園に行って体を動かしてみましょう!

大島めぐみプロフィール

1975年9月4生まれ。埼玉県熊谷市出身、埼玉栄高校卒。トラック競技でシドニー、アテネ五輪代表選出、マラソンでも2005年の世界陸上ヘルシンキ大会にて代表選出され、銀メダル(団体)を獲得した。トラックからマラソンまで幅広い競技にて対応できる日本屈指のスピードランナー。04年に同じく陸上選手である大島健太(日清食品)と結婚、その後、長男を出産する。また、アスリートの視点から見た食事方法についても関心が高く、ジュニア野菜ソムリの資格を取得。12月21日には実行委員長を務めるマラソン大会「KIDs RUN」を実施する。

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著者プロフィール

元十種競技選手の奥山剛史が代表を務める、株式会社アスリート・キャリア・サポート。「スポーツはみんなを元気にする。」をコンセプトに、人とスポーツとの関わりをデザインし、躍動感あふれる社会をつくるためにさまざまなアイディアでスポーツを楽しみ愛する人を応援していきます

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