SUPって何? ボブ・サップか? 初心者でも気軽に水上散歩

芸部歩人

風に吹かれてフーテン気分

風に吹かれて心地よい水上散歩、気分はフーテンの寅さん 【スポーツナビDo】

 バランスが取れるようになり落ち着いてくると、そのまま一行で川の上流へ。世間話を楽しみながら適度にパドルを動かし風に吹かれていると、なんだか「労働者諸君!」なんて言いたくなってきて、ちょっとした寅さん、フーテン気分だ。

 ある程度行ったところで方向を変え、今度は下流へボードを向けるが、この日は向かい風でさざ波が立っていて、それをジャブジャブ乗り越えていくのが耳にも体感的にもいい感じ。最後は川幅が広くなる河口に達し、それに合わせて鳥がバーッと一斉に飛び立ったりして、「鳥よ 鳥よ 鳥たちよ」と何だか無駄にテンションが上がってしまう。
 そしてここまで気持ちよく乗ってきていざ海へ。「海は波の影響を受けるからまた全然違いますよ」と事前説明を受けていたものの予想以上で、小さく大きく次々迫りくる波に激しく体を揺らされ、立っては落ちる、立っては落ちるの繰り返しで、まるで立っていられない。とんだ屈辱感にまみれ最後は終了となってしまった。

心地よい水上散歩、満足度高し

オッシュマンズのSUP体験会は8月も絶賛受付中 【スポーツナビDo】

“海の男”気取りが最後はトホホな有様だったが、前半の川パートだけを取れば、とても心地よく水遊び・水上散歩が楽しめ、満足度の高いSUP体験となった。海へ出るとグッと難度が高くなるので、まずは川や湖など穏やかな水面でSUPを体験するのがオススメ。なお、粋がって裸でSUP体験をした私は日光を浴び過ぎて体力を奪われ、午後に続けて計画していたサーフィンはやることなく帰宅の途につきました。中年疲れやすく、思うようになり難し。

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著者プロフィール

げいぶ・あると。体験系取材を中心に活動し、「2代目スポーツ冒険家」を自称する40代目前ライター。名前は映画『クリフハンガー』の主人公ゲイブ・ウォーカーから

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