科学×プロの目で最適ラケットを診断 テニス「ダンロップスイングラボ」
「データ」+「どんなテニスをしたいか」で診断
取材にうかがった日、スイングドクターの大森プロが参加者に必ず聞いていたのは「どんなテニスをしたいですか?」という質問でした。試合に勝ちたい、○○なショットが打てるようになりたい、試合には出ないけどラリーを続けたい……。その内容は、戦術面、プレー面、テニスへの取り組み方など、大まかなものから、具体的なものまで人によってさまざま。小さなことでも構わないので、その人の意思・イメージを聞いた上で、試すラケットの種類を決め、スイングのアドバイスをしているそう。
「まずは、自分がどうなりたいのか。例えば、今の時点で一番良いデータが出たラケットがあったとします。そのラケットはその人に合ってはいるんです。でも、その人が目指しているテニス、レベルに近づくためには別のラケットを使った方がいいということもあります」(大森プロ)
データはあくまで現状を測るベース。そこにプレーヤーの目標や、戦術や疲労など実際のプレーを想定した上での、より良いスイング、ラケット選びへのアドバイスをもらえることが、このラボの価値を高めています。
静岡から、定期開催の会場である東京の国立市まで診断を受けに来た富松正浩さん(テニス歴8年/社会人)は、「診断してもらえて嬉しかったです。フラットで強く打ちたいと思っていたんですが、ややスピン気味になっていました。あとは、意図していないときでも体が後傾気味だったことが分かったのですが、今まで自分では気付いていませんでした」と、やりたいプレーと、実際の自分の動きの差がハッキリと分かったそうです。
富松さんの会社の同僚でテニス仲間の乾雄太さん(テニス歴6年)も「(スイングの傾向について)数値を見せてもらえるのは大きいですね。またこのラボに来て、結果を比べてみたいなと思います」と、ラケットフィッティングだけでなく、自分のプレーの“成長”の目安としてもリピート訪問を希望していました。
各ラケットを使用しての分析結果は、「ダンロップスイングセンサー」をとおしてすぐにパソコン上に送られる。画面にはスイングの安定性やスピードが表れたデータ(左)とプレー動画(右)が 【スポーツナビDo】
「大森プロも言っていますが、単純に『最適なラケットを選んで、これを買ってください、これを使えばいいですよ』ということではないんです。だからあくまでも名前は『スイングラボ』、直訳すると『スイングの研究』。その方のスイングを見て、どうなりたいのかを聞き、そのためにはどういう練習をした方がいいというアドバイスをする。ついてはスイングに一番重要な影響を与える大きな要素はラケットなので、適したラケット選びをサポートするということなんです」
「思ったよりも堅苦しくなくて良かった」と参加者の一木亮祐さん(左端)。大森プロ(右から2人目)の軽快なトークでリラックス 【スポーツナビDo】
次回開催は7月7日の月曜日
大森プロが診断する「サンライズテニススクールINテニスランド国立」での次回開催は、7月7日の月曜日です。同日は10人まで診断を受けられますが、申し込みは先着順なので参加希望の方はお早めに!
「知り合いにも勧めたいです」「また来たいと思います」。充実の笑顔で振り返った(左から)一木さん、富松さん、乾さん 【スポーツナビDo】