人類最古の球技、日本代表を募集 世界のおもしろスポーツW杯(2)

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始めたその日から日本代表候補

21歳の角田さんは野球で果たせなかった“世界”への夢をスポールブールに託している 【スポーツナビDo】

 豊田さんは今、世界でともに戦う仲間を広く募集している。日本での競技人口がわずか10名程度ということは、スポールブールを始めたその日から即、日本代表候補である。

「ボールを投げて、標的に当てるという単純なスポーツですから、誰でもできますし、特別な運動経験も必要としない。すぐに日本代表候補なので、今がチャンスですね(笑)」

 豊田さん以外の選手にも話を聞いてみたが、やはり“日本代表”という言葉にグッと来るのだろう、すぐに世界の大舞台に立てる可能性があるということに魅力を感じてスポールブールを始めたという声が多かった。
 その中の1人が、今年22歳になる角田忠恕さんだ。角田さんは常葉学園橘中学時代に軟式野球部のキャッチャーで全国3位の成績を残し、名門・横浜高校に進学。しかし、ヒザのケガが原因で野球を断念せざるを得なかった。

「野球ではダメだったんですけど、何か大きなことをしたいとずっと思っていたんです。そんなとき、スポールブールが日本代表を募集しているという記事を見て、やってみようと思いました。世界の舞台で戦えるチャンスですし、ひょっとしたら五輪選手になれるかもしれない。モチベーションが上がりますし、もし本当にそうなったら、親孝行にもなりますね(笑)」

 この春にスポールブールを始めたばかりなので、技術はまだまだ、ルールも全て把握しているかというと怪しい部分もある。しかし、角田さんをはじめ世界を目指す若い力は確実に芽吹きだしており、日本のスポールブール界にとっては、ほんの少しだけど、明るい光明が差し始めた。

これを読んだアナタもオリンピック選手になれるかも

求ム! 日本代表候補 【スポーツナビDo】

 豊田さんが言う。
「スポーツで夢が叶わなくて、それでも諦めきれない人、もうひと花咲かせたい人はぜひスポールブールに目を向けてほしい。もしくは、スポーツをあまりやったことがなくても、未経験からいきなり日本代表になれてしまう。ぜひ一緒に世界を目指しましょう!」
 人類最古と言われるくらい歴史が深いスポーツながら、日本ではひょっとすると最も日本代表になりやすいスポーツ。そして、夢のまた夢と思っていた五輪選手になれるかもしれない。そんなチャンスが実はあったのである。

 興味を持った方はぜひ、日本ペタンク・ブール連盟までご連絡を(Email:souhaitso@gmail.com)。

 また、6月22日(日)には埼玉・三郷高校グラウンドでスポールブール日本選手権大会の2日目が開催され、五輪種目になるかもしれないモダン種目(プレシジョン、プログレッシブ、ティールラピッド)が実施される。また、週末には下記の通り定期的に初心者講習会も開催。ぜひ足を運んで、人類最古のボールゲームの魅力に触れていただきたい。

「スポールブール」初心者講習会 概要

■日時・会場
毎月第3土曜日 13:00〜17:00
東京都立青山公園
所在地:東京都港区南青山1丁目

毎週土・日曜日 13:00〜17:00
埼玉県立三郷高校
所在地:埼玉県三郷市花和田620-1

■申込み・問合わせ
公益社団法人日本ペタンク・ブール連盟
Tel:03-3868-2480
Email:souhaitso@gmail.com

(取材・文:森永淳洋/スポーツナビ)

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著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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