大内征さんが語る、低山トラベルのススメ 日帰りできる関東近辺3コース

NANO association編集部

大内さんおススメ! 日帰り「低山トラベル」3コース(関東近辺)

【(C)ローカライズプロダクション】

・御岳山(東京都青梅市):標高929m
 ヤマトタケルノミコトの伝承が息づく武蔵御岳神社が山頂に鎮座し、東京でもっとも古くもっとも神秘的な場所。電車などで行きやすく、山頂からは埼玉・東京・神奈川の一部まで見渡せる。神社の周辺には“御師”と言われる武蔵御岳神社の関係者が開いている宿坊があり、コンニャクが名物。苔むす岩道「ロックガーデン」やヤマトタケルノミコトが祀られる「奥ノ院」が定番コース。一足伸ばすと、奥多摩三山の一座であり山岳信仰の山でもある大岳山がある。

【(C)ローカライズプロダクション】

・沼津アルプス(静岡県沼津市):標高約400m以下
 地元の登山愛好家によって、誇れる山並みがあるということで「沼津アルプス」と命名された低山の連なり。駿河湾と富士山の絶佳が眺められ、桜の名所でもある。標高が低いわりにハードで、高さで山を判断してはいけないという良いお手本。登山経験者のステップアップとしてちょうどいい。海・山・川と天然のリソースに恵まれ、食べ物が美味しく、沼津市街地の街歩きも楽しい。

【(C)ローカライズプロダクション】

・甲州アルプス(山梨県甲州市・大月市):標高約1500〜2000m
 秀麗富嶽十二景と呼ばれる、美しい富士山を望むことができる山頂(大月市が指定)があり、登山初心者には魅力的。甲斐国(かいのくに)の「ほうとう」「山菜」など食べものが美味しく、近くにはワインで有名な勝沼もある。歴史的には源氏の名門・甲斐武田氏が生まれ滅んだ場所ということもあり、歴史好きにはたまらない場所が多い。富士山や南アルプス、八ヶ岳を望む抜群な景観に加え、戦国時代、幕末のロマンに思いを馳せられる素晴らしい地域。
 早速、みなさんも「低山トラベル」に出掛けてみましょう!

大内征さんプロフィール

低山トラベラー/アウトドアプロデューサー。宮城県仙台市出身。マーケティング、メディア、コンテンツ領域でのプロデューサー経験を経て独立。ローカライズプロダクション代表として、「アウトドアとローカル」をテーマに都市生活者と自然・地域社会をつなげる活動を行っている。地域体験企画やワークショップの創出等、個人・法人・自治体を問わない学びと遊びの場作りに参画するとともに、『PEAKS』『ランドネ』等の登山誌寄稿や広報誌・ビジネス誌に連載を持つライターとしても活動している。自由大学では、地域体験プロジェクト「キャンプin仙台」を東日本大震災の直後に立ち上げ、2011年7月より仙台荒浜地区でキャンプ・プログラムをスタート。以降、東北復興学をはじめ、東京・日帰り登山ライフ、アイデアスケッチ・デイズ等の講義を手掛けている。

2/2ページ

著者プロフィール

国内外のスポーツを取材し、さまざまなメディアに向けてコンテンツを発信している少数精鋭TEAM。スポーツを軸としたマーケティング事業、国内はもとより世界を舞台にした取材・コンサルティングやイベント事務局、アプルーバル事業、販促グッズやキャラクター商品のプロデュース、あらゆる媒体を駆使したプロモーションをプロジェクトとして行っている

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント