バレエストレッチでカラダ改善 姿勢、柔軟、引き締め効果◎
【スポーツナビDo】
大人の女性たちから注目
「まず、体が柔軟になって、姿勢も改善されます。最近ではヨガ、ピラティスがすごく流行っていて、私もクラスを受けたことがあるんですが、そのヨガやピラティスの総合的な動きや効果、全部をまとめたものがバレエだとも言えると思います」
今回、取材したのはバレエ講師の陶美帆(すえ・みほ)さん。日本国内はもちろん、イギリスでも舞台に立つなど国内・海外で広く活躍していた元プロのバレエダンサーだ。
バレエと聞くと、その優雅なダンスにばかり目を奪われがちだが、実際は結構ハードな運動だと美帆先生は言う。
「バレエは踊り(優雅な動きや素早い動き、ダイナミックな動きとさまざまあり)、これにプラスして表情、マイムによって物語の役を表現するので芸術スポーツともとれると思うのですが、自然とコア(体幹)を鍛える動きも入っていますし、実はすごくハードなんです。それに、頭では振り付けを覚えて、その覚えた振り付けを体に移していくわけですから、脳もすごく使うんです。バレエをすれば体も脳も活性化されますよ!」
誰でもできるのがバレエストレッチ
「少しハードなんですけど、痛くありません。普段はクラシック音楽に合わせて行っているもので、1つ1つの動きをつなげるような動きを取り入れています。ですので、バレエだと難しそうだけどちょっとやってみたいなぁと思っている方にとっては、ちょうど入門編のような形になると思います。男性でも、体が硬い方でも、誰でもできるのがバレエストレッチの特徴です」
これはぜひスポーツナビDoの読者の方にも教えていただきたいです! ということで特別にレッスンしていただくことになりました。美帆先生の説明にあるとおり、通常はクラシックなどゆったりとした柔らかい音楽に乗せて行うストレッチなのだが、文字と写真だけではなかなか伝わらないため、今回は音楽がなくても自宅で簡単にできるバレエストレッチ、つまり初級の中のはじめの一歩を教えていただきました。
美脚効果バッチリ!
【写真1】足のつま先までピンと真っ直ぐに 【スポーツナビDo】
【写真2】背筋を伸ばしたまま、ゆっくりと上体を倒していきます 【スポーツナビDo】
【写真3】慣れてきたら、このような体勢まで 【スポーツナビDo】
ただ、決して無理はせず、痛いところまで伸ばしてはダメです。ゆっくりとリラックスしながら呼吸をして、息を吐きながら体を伸ばしていきます。そうすると、それまで引っ張られていた部分がだんだんと緩んでくるので、そうしたらもう少し伸ばしていきます。
こうすることで、足の裏側全体が伸び、ヒザの裏など普段伸ばさないようなところまで筋肉が伸びます。その結果、足のラインがきれいになって美脚効果もバッチリ。歩き方もきれいに改善されます。
股関節を柔らかく、冷え性対策にも
【写真4】まず、両足の裏をぴったりとくっつけて座ります 【スポーツナビDo】
【写真5】ヒザが床から上がってこないように注意して 【スポーツナビDo】
【写真6】上体といっしょに両手を前方に伸ばして 【スポーツナビDo】
このストレッチは股関節が柔らかくなる効果があります。股関節を柔らかくするのはバレエの基本中の基本なのですが、股関節周りにはリンパ節があるので、血行が良くなるという効果もあります。特に女性にとっては、血のめぐりが良くなることで、お尻の冷え性も改善されるでしょう。さらに、美帆先生が言うには、股関節が柔らかくなることで出産がしやすくなるのでは?とのことでした。