ランニングにはコレを聴け! タワレコ渋谷のプロが選ぶこの1曲
楽曲のチョイスには自信あり!
「単なる新曲や、流行りの曲を選んでいるわけではなく、リアルにランニングが好きなスタッフが普段走っている時に聴いている音楽ですし、各スタッフのプロフィールも添えてありますので、あわせて参考にしてもらえたらと思います。仕事柄、聴いている楽曲の数は多いと思いますので、セレクトの幅広さにも自信を持っています。また定期的に選曲を変えていきますから、定期的に足を運んでもらえたらうれしいですね」(吉田さん)
さあ、それではお待たせしました! タワーレコード渋谷ランニング部が選ぶ、タイプ別ランニング時のおススメ楽曲ランキングを発表させていただきます。
(左から曲名(収録アルバム)もしくはアルバム名/アーティスト名)
走りたくない時でも、聴いたら思わず走りたくなる曲
高橋優「リアルタイム・シンガーソングライター」(左)、原田知世「noon moon」 【スポーツナビDo】
2位 The Hurt(収録アルバム「メロウ・グルーヴ:ブリーズ・オブ・カラパナ」<タワーレコード限定>)/Kalapana
2位 You Can Get It If You Really Want (収録アルバム「Icon」)/Jimmy Cliff
テーマがテーマなので、ポジティブな曲を中心に選びました。1位は高橋優さんの「福笑い」。東京メトロのCMソングでもあったので聴いたことがある人はたくさんいると思いますが、とにかく歌詞がいいですよね。すごくポジティブになれるんです。僕も大好きで、朝走るときによく聴いていますね。(吉田部長)
走っていてつらい時、苦しい時に聴くと頑張れる曲
2位 悪玉(収録アルバム「3」)/キリンジ
3位 Ordinary Joe(収録アルバム「Total Recall」Terry Callier
癒し、和みのある曲調を中心に選びました。苦しいときに性急な曲を聴くと、余計に苦しくなってしまいますし、曲に釣られてペースが上がってしまいますので。
1位の「Wild World」はホセ・フェリシアーノさんという人の曲です。盲目で、白いスティービー・ワンダーとも呼ばれている人です。90年代のクラブシーンでDJたちが好んで使用したことで再評価された人ですね。ラテンギター調なのですが、ひと言で言うと“癒し”です。(吉田部長)
テンポ良く、気持ち良いペースで走っているときに聴きたい曲
DAISHI DANCE「EDM LAND」(左)、toe「For Long Tomorrow」 【スポーツナビDo】
2位 Happy(収録アルバム「G I R L」)/Pharrell Williams
3位 アルバム「For Long Tomorrow」(全曲を通して)/toe
テンポ、高揚感を重視して選びました。1位のジノ・ヴァネリさんの曲はブラジリアン・ロックですね。知る人ぞ知るというアーティストですが、とにかくBPMが速くてガンガン攻めてくる感じに気分も昂ぶります。
一方、3位のtoeは日本人のインストゥルメンタルバンドなんですが、世界的に評価が高く、タワレコ渋谷店でも人気のバンドです。「For Long Tomorrow」は歌詞が無いのに物語性があり、緩急もすごくついているのでスッと入り込めるんです。特にハイになったとき(ゾーンに入ったとき)は聴いていてすごく気持ちいいですね。(吉田部長)
大会前に集中力を高めたい時に聴きたい曲
2位 アルバム「noon moon」(全曲を通して)/原田知世
3位 アルバム「EDM LAND」(全曲を通して)/DAISHI DANCE
これはもう個人の思い入れを重視しました。3位の「DAISHI DANCE」はEDM(エレクトリックダンスミュージック)という、いま世界的にムーブメントが来ているジャンルなんですが、電子音で無機質なので脳への刺激がすごい。余計な雑念がなくなりますから、ぜひ一度聴いてみていただきたいです。
また、2位の原田知世さんは完全に僕の趣味ですね(笑)。ファンになったのは『時をかける少女』がきっかけで、自分が小学生のときだったので、ファン歴はもう28年ぐらい。原田さんといっしょに走っている気分になれます(笑)。このように自分の思い入れのある音楽を聴くのも、集中力を高めたりやる気を出すのにいい方法だと思います。
大会で結果を出したいならEDM、エンジョイしたい人は自分の好きな音楽を。(吉田部長)
番外編:スポーツナビ編集部が選ぶこの1曲!
イギリスを代表するダンス・アクト、Underworldによる1999年のヒット作。アグレッシブで比較的テンポも速いので、ピッチで刻むタイプのランナーにオススメ。力強いビートが体をグイグイと“プッシュ”してくれるので、辛い時でも前に押す走りができるはずだ。
Underworldのナンバーはどれもランニング向けだが、ベスト盤(=ヒットシングルのオンパレード)などを選ぶと、テンションが上がり過ぎてうっかり注意散漫になりがち。人や物にぶつかるなど危ないので、アゲ過ぎない選曲を心掛けたい。(小野寺彩乃/ラン歴3年)
ココ☆ナツ(シングル「ピンキージョーンズ」収録)/ももいろクローバー
曲のテンポ、夏を思い起こさせる雰囲気、そして歌詞。どこをとってもバカバカしさにかけては隙がない名曲。これを聴いていると無性に楽しくなって、体が勝手に動いてしまうのはなぜだろう? たぶん、どこかで頭のネジが1本外れてしまったからだ。ともあれ、楽しく走りたい人にぴったりの曲。ただしモノノフランナーの場合は、サビで無条件にニワトリのポーズを作ったり“逆回転”してしまうので注意が必要である。
なお、このシングルに収録されている曲は、表題の「ピンキージョーンズ」、M3「キミとセカイ」ともに名曲なので、シングル全編を通してランニングにはおススメの1枚であることを追記しておく。(森永淳洋/ラン歴0)
(取材・文:森永淳洋/スポーツナビ)