ゴルフと深いメンタル向上の秘訣は!?=アマでも使える技をスペシャリストが伝授
スマイルジャパンのメンタルコーチが語る極意
2014年4月に横峯さくらと結婚した森川陽太氏はメンタルトレーナーも勤める。集中力が勝負を分けるゴルフにとって、メンタル強化は欠かせない 【写真は共同】
ゴルファーとメンタルコーチの関係は深いのだ。
ソチ五輪で奮闘したアイスホッケー女子日本代表、通称スマイルジャパンのメンタルコーチを勤めた山家正尚氏は、古閑美保の現役ラスト2シーズンも指導。16競技のアスリートを導いてきた“スポーツマスター”が、選手にとってメンタルトレーニングは欠かせないものと力説する。
「練習と本番でイメージ通りの力を発揮できる人はそれでいいが、そういう人はめったにいないですよね」
アマチュアだって練習場ではいい球なのに、いざティーグラウンドに立ってみるとチョロにOB。ベストスコア更新がかかった大事なパーパットに限って強く打ちすぎて悪夢の4パット……なんて経験、誰にでもある。
そんな大事な場面でこそどうしたら平常心でいられるのか? プロ選手だけではなく、アマでも使える『極意』があるという。
ウンチ、ウンコは考えない!?
ウンチ!? ウンコ!? と思いきや、アンチェンジャブル(unchangeable) とアンコントローラブル(uncontrollable)の略のこと。
「ゴルフのルーティンに入った時、変えられないこと、コントロール出来ないことを考えたらパフォーマンスは下がります。頭では集中できていると思っているつもりでも、潜在的なエネルギーは疲労している。集中していない状態です。ルーティンに入ったら、ウンチ、ウンコは考えないんです」
例えば、左からの風が吹いているパー3のティーグラウンドにいるとしよう。「風があるから少し左に打とう」と決めても、風が気になってどうしようか迷いながら打ってもいい結果にはつながらない。
「今私はあそこに打つ、ということだけに集中することです。そのために、コントロールできることとコントロールできないことを分けて考える。自分が打つ時に限って突風が吹いても、それはアンコントロール。自分のせいではないですよね」
打つ前は風や打ち上げ、打ち下ろしをあれこれ計算していても、いざルーティンに入ったらそれらの『ウンチ、ウンコ』は考えない。ただターゲットに向かって打つことだけに集中することが大切だという。