野球狂が作ったこだわりの逸品 遊び心100%の“本気”バッグ

【スポーツナビDo】

草野球“夢のアイテム”を製作

熊本氏は、家電ブランドの社長でありながら、国内有数の草野球チーム・東京バンバータの監督を務めている 【スポーツナビDo】

 スポーツを心から楽しむ気持ちを制限せずに全面に押し出すと、いままでにない新しいものが生まれる――。誰もがうらやむ“夢のアイテム”の製作を、この春ふたりのクリエイターが実現した。
 ひとりは家電ブランドamadana(アマダナ)の社長である、熊本浩志氏。もうひとりは、数々のイベントでロゴなどのデザインを手掛けるアートディレクター・大岩 Larry 正志氏。二人の共通項は『草野球』。両者ともに、週末はユニフォームを身に纏い、グラウンドに出かける草野球人だ。そんなふたりが、この春、自らのこだわりを盛り込んだ新しい野球用品の製作を実現した。

熊本氏「(草野球は)100%遊びで楽しんでやっています。やっている中で、『こんなのがあったらいいよね』って思うものがたくさんあったんです」

大岩氏「そうそう。それをクマカン(熊本氏の愛称)とよく話していて、『じゃあ作っちゃえばいいんじゃない?』って(笑)。それではじめちゃいました」

こだわりを詰め込んだ“常識外”の新定番

大岩氏は、プロ野球チームの期間限定ユニフォームデザインを手掛けるなど野球界では名の知れたクリエイターである 【スポーツナビDo】

 ふたりが手がけたのは、新たな野球用の“バッグ”だ。これまでの野球といえば、長方形で肩掛けのエナメルバッグが主流。街の高校生が背負っている姿を一度は目にしたことがあるはずだ。その“当たり前”に「なんでだろう?」と疑問を持ったのが始まりだった。

熊本氏「ずっと疑問だったんですよ。そもそもなんでエナメルバッグなんだろうって。まあそういいながらも普通に使ってはいたんですが(笑)。Larryと新しいことをはじめようと思ったときに、やるなら“これ”からだ! って。」

 いきなり、定番に切り込んだアイテムを構想した。形はすぐにバックパックにすることに決定。コンセプトは“機能的”かつ“オシャレ”。街でも使ってもらえるアイテムを目指した。

大岩氏「野球ってダサイと思われがちで悔しかったんですよ。特に草野球は、みんなジャージとか、スウェットを着て球場まで行って、良い色に日焼けして、帰りは酔っぱらってくるイメージ(笑)。『そんなことないのにっ!』っていうのも伝えたくて、めちゃくちゃ洒落たものを作っちゃおうと思ったんです」

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著者プロフィール

野球専門誌ベースボール・タイムズ(BT)の編集担当。全国のバッティングセンターで配布中の「BTバッセン」の編集担当も務める。東京都出身。ダルビッシュ有世代。

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