3連勝のベッテルが戦い続けた“見えない敵”=ランキング首位浮上、アロンソとの一騎打ちへ
可夢偉は無念のリタイア
2戦連続の表彰台獲得が期待された可夢偉だったが、アクシデントにより無念のリタイア 【Getty Images】
予選Q2では、黄旗区間の影響によりベストタイムを更新できず。13番手からのスタートとなった決勝では、初めから積極的に順位アップを狙ったが、1周目の3コーナーでポジション争いをしている最中に行き場を失い、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)と相次いで接触してしまった。可夢偉自身もフロントウイングを破損し、左リアタイヤをパンクさせてしまったことで、1周目から緊急ピットインを余儀なくされた。その後、この一連の接触事故の原因を作ったとしてドライブスルーペナルティーを受けた可夢偉。接触時のマシンへのダメージも大きく17周目にリタイアした。
1周目の接触事故について可夢偉は「行き場を失いどうすることもできなかったけど、自分の判断ミスでバトンとロズベルグのレースを台無ししてしまった。本当に申し訳なかった」とコメント。日本GPでの3位表彰台があった直後のレースで、多くの関係者から注目されていただけに、本人やチームにとっても悔しいレースとなってしまった。
来季の可夢偉の去就については現時点で未定だ。「来年、可夢偉のザウバー残留の可能性は少なくなっている」という報道も一部で流れている。残念ながら今回のレースは、来季の動向に影響を与える結果になってしまったかもしれないが、歯車がきっちりとかみ合えば、前回の日本GPのような好結果を残せる実力があることは、すでに証明されている。
ファンにとっては、来季の去就が気になるかもしれないが、今は目の前のレースに集中して、また鈴鹿のような素晴らしいレースができるように、温かく見守ってほしいと思う。
<了>