立ち技格闘技「グローリー」が12.2日本上陸 アーツ、シュルト、バンナが参戦

長谷川亮

2013年は日本で3大会以上開催へ

日本への本格進出に意欲を示す立ち技格闘技「グローリー」 【長谷川亮】

 この日の会見には「グローリー」首脳陣が来日し、組織ならびに今後の運営・予定について発表した。
 グローリーはヘッジファンド業界の熱烈なキックボクシングファンにより出資を受け、今年初めに設立された新組織。数々の受賞歴を持つヘッジファンド投資家であるピエール・アンデュランド氏と、アジア地域の大手スポーツ・マーケティング代理店であるトータル・スポーツ・アジアが主要出資者で、グローリーには3000万ドルを上回る資金が投入されているという。

 グローリーは「グローリー・スポーツ・インターナショナル(GSI)」が所有し運営しており、そのチェアマンであるアンデュランドは20日の会見中、世界各地にトレーニングセンターの開設、スカウト制度の設置、選手引退後の生活のサポートなどを構想として語った。
 12月に行われる16人制トーナメントは「グランドスラム」と銘打ち、ヘビー級と70キロ級で各毎年1回開催。これまで見られた8人制トーナメントは「スラム」と名付け、これは65キロ級・77キロ級・85キロ級・95キロ級での実施となる。
 また、このほか「ロード・トゥ・グローリー」という地方大会も予定しており、来年はすでに14の大会が計画されているという(この中には最低3回以上の日本大会を含むとのこと)。
 来月は新生K−1が両国国技館で初の日本大会を行い、そして12月にはグローリーが上陸。立ち技格闘技界の新たな覇権争いがついに始まる。

2/2ページ

著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント