伝統あるフェラーリの聖地、縁石の攻略が重要=F1第13戦イタリアGP見どころ

TopNews

超高速コースで戦力図が変わるか

縁石の攻略が勝利への鍵となるサーキット。超高速コースによる波乱も見られるかもしれない 【Getty Images】

 今季の前半戦は波乱の戦いが続いたが、前戦ベルギーGPではポールポジションからスタートしたジェンソン・バトン(マクラーレン)がそのまま優勝した。しかし、スタート直後にフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)やルイス・ハミルトン(マクラーレン)といった有力ドライバーが多重クラッシュで姿を消したこともバトンの独走優勝を後押ししていた。

 前戦で速さを見せたマクラーレンは今回も有力な優勝候補になるとみられる。しかし、モンツァは前戦ベルギーGPの舞台スパ・フランコルシャンと同じく、現代F1には珍しい超高速コースであるため、通常とは異なる戦力図になることもある。実際、ベルギーGPではウィリアムズやザウバーといったチームが予選でいつもよりも上位に入り、レッドブル勢が低迷していた。コース特性が似ていることを考えれば、モンツァでも予選で波乱が見られる可能性もあるかもしれない。

 なお、ベルギーGPのスタート直後に発生したクラッシュの原因を作ったとして、ロメ・グロジャン(ロータス)は1戦の出場停止。代役として、控えドライバーのジェローム・ダンブロシオがロータスからイタリアGPを戦うことになった。

ベルギーGPで入賞逃した可夢偉、リベンジ狙う

 前戦ベルギーGPでは、自己最高となる予選2番手に入り、決勝を1列目からスタートした小林可夢偉。しかし、スタートに失敗して出遅れると、1コーナーで発生した多重クラッシュに巻き込まれ、順位を大きく落としてしまった。その後も損傷したマシンでペースを上げられず、入賞できないままレースを終えていた。

 可夢偉によると、スタートの失敗はクラッチの設定だったようで、レース後にチーム側へ自分の意見をしっかりと伝えたという。モンツァとコース特性が似ているスパで獲得した予選2番手は、日本人としても過去最高記録に並ぶものだった。今回は、予選でさらに活躍することを願いつつ、その勢いのまま決勝を戦うことも期待したい。

 今季F1ヨーロッパ最後の戦いになるイタリアGPは、7日(金)現地時間10時(日本時間17時)に開幕。迫力のスピードで展開される戦いに期待の決勝は、9日(日)現地時間14時(日本時間21時)にスタートする。

<了>

2/2ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント