宮田和幸インタビュー「川尻戦は次期挑戦者決定戦だと思ってる」

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大晦日の川尻戦へ向け意気込みを語る宮田 【(C)DREAM OFFICIAL WEB SITE】

 12.31FieLDS presents FIGHT FOR JAPAN『元気ですか!! 大晦日!! 2011』(さいたまスーパーアリーナ)にて行われるDREAMフェザー級ワンマッチ、川尻達也戦に臨む宮田和幸が意気込みを語った。

■タイトルマッチは勝つための試合をしてヘマった

──7月のタイトルマッチは残念な結果となってしまいましたが、今あの試合はご自身の中でどのように消化されているんですか?

宮田 ベルトを取りにいっちゃった試合でしたね。本当はもっと気持ちよくやりたかったというのもあったんですけど……。1Rを見てもらえれば分かると思うんですけど、1Rはほとんど自分から行かなかったんですよ。もちろん相手の強さもあってのことですけど、勝つための試合をしてヘマった、という感じです。勝ちにこだわる試合をした結果、ああいう感じになったと。まあでも、もっと行けばよかったというのもありますけど、あの時、あのタイミングでチャンピオンと闘ってピリピリ感というのは出せたと思いますから、そういう意味ではよかったのかなと思います。見ているお客さんが「どっちが勝つか分からない」と思うような試合ができたというか。高山善廣vs.ドン・フライみたいに後からもう一回見ようという試合ではなかったと思うんですけど、リアルタイムで観ていたお客さんは満足させられたかなというのはあります。

──「勝ちにこだわる試合をした」というのは、例えばペース配分とかですか?

宮田 そうですね。スタミナない系の僕が挑んだ初の20分ということもありましたからね(苦笑)。そこはチャレンジだと感じていた部分もあったので。しかも相手はスタミナある系の選手ですからね。でも、スタミナも大丈夫だったので、もっと行けばよかったなって思います。

──すぐに気持ちは切り替えられたんですか?

宮田 そうですね。負けて気分は悪かったですけど、あまり落ち込みはしなかったですね。

──では、今はもう気持ちの中では「もう一回にベルトに」と

宮田 そうですね。今回の川尻戦が終われば、あとはもうベルトだけですね。僕としては今回の試合は次期挑戦者決定戦って感じに見ていますから。

ガッチガチな本気路線のカードでうれしかった

高谷とのタイトルマッチは「ベルトを取りにいっちゃった」と反省 【(C)DREAM OFFICIAL WEB SITE】

──川尻選手についてはどのように評価されていますか?

宮田 強いですよね。間違いなく強い選手。

──川尻選手は9月の『DREAM.17』でヨアキム・ハンセン選手を相手にフェザー級転向初戦を行いました

宮田 いつも通りの彼の試合で、完璧だったんじゃないかと思います。相手も相手でしたからね。ヨアキム・ハンセンも本当に強い選手ですから。

──宮田選手から見ても川尻選手のフェザー級は適正だったと

宮田 65キロが適正とか70キロが適正とかいうよりも、日本の格闘技界が65キロでも食えるようになったというだけなんじゃないですかね? 前は70キロ以上でなければ食えなかったじゃないですか。HERO’SだってPRIDEだって70より下の階級はなかったわけですからね。

──HERO’Sは70キロ以下のミドル級、PRIDEは73キロ以下のライト級。HERO’SもPRIDEもそれより下の階級はありませんでした

宮田 だから、僕もHERO’Sの頃は無理やり70キロでやっていたんですよね。レスリングの時は63キロでやっていたので、本当は65キロとかが適正なんですけど、上げていていたんです。だから彼も、70キロのほうがギャラもいいだろうし、そういうラインが70キロだったってだけであって、今は65キロでも食えるようになったから、という。ただそれだけだと思うんですけどね。

──日本のメジャーでフェザー級が認知されてくれば、川尻選手はいずれフェザー級に来るだろうと思っていた、と?

宮田 来るのは分かっていました。前に練習した時、「65に落としたいな」ってこともちらっと聞いたことあったので。

──川尻選手とは一緒に練習されたこともあるんですよね

宮田 前はパラエストラ松戸とかで一緒になったことがありましたね。僕が出稽古しなくなっちゃったので、最近はしていないですけど。今年、一回スパーリングしたようなしていないような感じですね。

──川尻戦が決定した時はどんなことを思いましたか?

宮田 相手がどうのこうのというよりも、リアル(エンターテイメント)が本気路線で来ているなっていう。いや、「かっこいいな」って思いますよね。リアルの人たちはHERO’Sを揶揄(やゆ)してきた人たちじゃないですか。それが急に「DREAMの選手が違う競技のルールに挑戦する試合も」とか言っているっていうのを聞いた時、「この人たちはどうしちゃったんだろう……?」って思ってちょっとガッカリしちゃったんですけど、やっぱり硬派で行ってくれたんだなって思って。お祭り系のイベントになるって話を聞いていたからテンションは一回下がったんですけど、それがこうなってうれしかったですね。これまで発表されている試合は全部ガッチガチ路線じゃないですか。だから、この後発表されるカードで拍子抜けしたくねえなっていうのはあります。まあでも、自分に関してはガッチガチな本気路線のカードを組んでくれたので、そこはしっかり総合格闘技を見せたいし、見せなければいけないなって思いですね。

川尻発言をバッサリ「あれは勘違い」

川尻発言を「勘違い」とバッサリと切り捨てた宮田 【(C)DREAM OFFICIAL WEB SITE】

──11月17日に行われた記者会見では、川尻選手から「確かに他の3人も強いけど、それは日本国内のDREAMの中での話であって、世界的に見たら特に評価される選手だとは思っていない。僕は世界しか見ていないので、他の3人と一緒くたにされるのはまったく面白くない」という発言がありました

宮田 あれは勘違いですよね。

──勘違いですか?

宮田 勘違い。本気で言っているなら、ほんとに勘違いですよ。…………って、他の2人(※会見に同席した高谷裕之とリオン武)もそう思っていたはず(笑)。この階級は、世界でも全然通用する階級だと思いますけどね。今回出る4人もそうですけど、他の日本人も。海外の選手とやっても、(ジョゼ・)アルドは一つ抜けている感じがありますけど、他は全然いけるんじゃないかなと思うんですけどね。……って、大人だから言わないだけで、2人も絶対にそう思っていたはずです。僕が代弁しときました(笑)。

──会見での発言は川尻選手の本心だと思いますか?

宮田 分からないですけど、彼はB型だから本心じゃないですかね?(笑)。

──7月から練習環境に変化はありますか?

宮田 ないです。僕は全部、BRAVEだけ。トレーナーとジム生とのトレーニングだけですね。ウチのジム生も本当に強いんですよ。まだプロの選手として完成はされてないですけど、総合格闘技の試合に出てもそこそこの結果を残すと思いますし、打撃だけとか、寝技だけとかだとか、本当に強い選手がいっぱいいますから。ジム生が心配して「ここだけでいいんですか?」って言われたりもするんですけど、「これでいんだよ」って言っています。僕の練習にもなりますし、弟子の練習にもなりますし。ここだけじゃ足りないって思っていたら、絶対に出稽古に行っていますからね。

──今回の川尻戦、勝負のポイントはどこにあると見ていますか?

宮田 お互いに全部できるって言ったら全部できるので、だからまあ、総合力の勝負になるんじゃないかとは思うんですけどね。

──フィジカル、テイクダウンはどっちが上かという部分でも注目されています

宮田 そればっかりはやってみないと分からないですけど……まあ大丈夫だとは思います。

──宮田選手と川尻選手の試合と、高谷vs.リオンのタイトルマッチ、この2試合のDREAMフェザー級戦を大晦日の第一弾カードとして発表したことに、DREAM首脳陣たちの期待のあらわれが見えます

宮田 タイトルマッチも面白そうですよね。僕がお客さんだったら、この2試合だけでも絶対にチケット買いますもん。格闘技人気がどうのこうのっていうのではなくて、このタイミングで行われるこの2試合を観ないんだったら、「格闘技が好き」とは言えないんじゃないですかね? 青木選手と北岡選手の試合もあるわけですし。今の日本でこれ以上は出せないんじゃないかってくらいのカードばかりですし、これを観ないのであれば格闘技ファンとは言えないと思いますよ。

──今回の大晦日は、MMAの試合だけでなくキックや女子の試合、IGFの試合も行われる予定です。そこで笹原EPは「同じリングでいろいろな試合をやったときに、どこが一番目立てるのか、どこが一番お客さんに届く試合をできるのか、そこの勝負は本当に重要だと思う。私はそこの勝負には絶対に負けたくないし、DREAMの選手を信用している」と言っているのですが、その笹原EPの発言については何か思うところはありますか?

宮田 思ったんですけど、リアルの首脳陣の人たちは別に格闘技じゃなくても食っていける人たちばかりなんですよね。だけど、敢えて格闘技イベントをやっている人たちだと思うし、一番の格闘技ファンだなとも思うんですよ。格闘技を心の底から好きな人たちですから。そんな一番の格闘技ファンが、一番金を出して、一番苦労しているわけですからね。そういった人たちの期待には絶対に応えなきゃいけない。ましてや、2008年のときは僕は干されていましたけど、やっと実力が間に合って、こうやって「出してください」じゃなくて「出てください」になったわけですから。その期待には絶対に応えないといけないと思っています。レベルの高い試合になると思うので、ぜひ注目してほしいですね、はい。

★★★第一部は無料放送!! スカパー!では『元気ですか!! 大晦日!! 2011』を全試合完全生中継★★★

【『元気ですか!! 大晦日!! 2011』スカパー!放送概要】
■『元気ですか!! 大晦日!! 2011』第一部(無料放送)
「FIGHTING TV サムライ」
◎放送日時:12月31日(大晦日・土)15:00?18:00(生中継)
スカパー!ch.301「FIGHTING TV サムライ」
スカパー!e2 ch.803「サムライ2シリーズ」
◎視聴料金:無料放送
※無料放送の対象となるのは上記時間帯のみですFIGHTINGTVサムライのその他の番組を視聴するには月額視聴料がかかります。また、画質はSD放送です。

■「元気ですか!! 大晦日!! 2011」関連番組
◎『大晦日直前!DREAM.2011 プレイバック 12 時間 SP』
・放送日時:12月30日(金)14:00?26:00
※「DREAM」の2011年開催3大会の模様を中心に、連続12時間放送!
◎『決戦直前特番!! 元気ですか!! 大晦日!! 2011』(仮題)
・放送日時:12月30日(金) 0:00~1:00 他 ※目前に控えた「元気ですか!! 大晦日!! 2011」の各試合を徹底検証!
詳しくはサムライTVホームページへ www.samurai-tv.com/

■『元気ですか!! 大晦日!! 2011』第二部
☆スカパー!HD「スカチャン HD」
◎放送日時:
・生中継/12月31日(土)18:00?(ch.190/スカチャン 0HD)
・再放送(1)/1月1日(日)18:00?(ch.191/スカチャン 1HD)
・再放送(2)/1月3日(火)18:00?(ch.194/スカチャン 4HD)
・再放送(3)/1月5日(木)9:00?(ch.194/スカチャン 4HD)
・再放送(4)/1月7日(土)15:00?(ch.194/スカチャン 4HD)
・再放送(5)/1月9日(月)14:00?(ch.191/スカチャン 1HD)
◎視聴料金:3,150 円/番組(税込)
☆スカパー!「スカチャン」
◎放送日時:
・生中継/12月31日(土)18:00?(ch.162/スカチャン 162)
・再放送(1)/1月1日(日)18:00?(ch.181/スカチャン 1)
・再放送(2)/1月3日(火)18:00?(ch.184/スカチャン 4)
・再放送(3)/1月5日(木)9:00?(ch.184/スカチャン 4)
・再放送(4)/1月7日(土)15:00?(ch.184/スカチャン 4)
・再放送(5)/1月8日(日)1:00?(ch.162/スカチャン 162)
・再放送(6)/1月9日(月)14:00?(ch.181/スカチャン 1)
◎視聴料金:3,150 円/番組(税込)
☆スカパー!e2「スカチャン HD」
◎放送日時:
・生中継/12月31日(土)18:00?(ch.800/スカチャン 0HD)
・再放送(1)/1月1日(日)18:00?(ch.801/スカチャン1HD)
・再放送(2)/1月9日(月)14:00?(ch.801/スカチャン1HD)
◎視聴料金/ 3,150 円(税込)※生中継と再放送2回の計3回ご覧いただけます。
※事前に視聴チケットをご購入下さい(販売期間:12/30(金)まで)
詳しくはスカチャンHPへ www.sukachan.com/battle/
※お問い合わせ先(受付時間/10:00?20:00):
・スカパー!カスタマーセンター/0570-039-888
・スカパー!e2 カスタマーセンター/0570-08-1212

★★★ニコニコ生放送でも完全生中継!! 第1部と第2部は無料放送だ!! ★★★
視聴に関する詳細は、http://live.nicovideo.jp/watch/lv73709700にて!!
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