勝てば世界切符、藤原敬典インタビュー「爆発します」=DREAM

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DREAMバンタム級日本トーナメント3位決定戦に滑り込んだ藤原敬典にインタビュー 【(C)DREAM OFFICIAL WEB SITE】

 7・16FIGHT FOR JAPAN『DREAM JAPAN GP FINAL −2011バンタム級日本トーナメント決勝戦−』(有明コロシアム)にて行われるバンタム級日本トーナメント3位決定戦に臨む藤原敬典にインタビュー。世界トーナメント出場の懸かった一戦に挑む心境を語ってもらった。

【取材日:2011年6月20日/記事提供:(C)DREAM】

■「ラッキーとプレッシャーとの狭間ですよね」

──バンタム級日本トーナメント3位決定戦への出場が決定しました。現在の心境から聞かせてください。

藤原 3位決定戦出場のチャンスをもらったのはすごく嬉しいですし、このチャンスをモノにする気ではいるんですけど、同時にプレッシャーもあるというか、「もしここで勝てなかったら……」とかなり追い込まれている感もあります。今回のトーナメントでは少なからず僕に対して「こいつ、もしかしたら、しでかしてくれるかもしれないな」という期待はあったと思うので、次こそ勝たなければ「何のために出てきたの?」っていう感じですからね。

──「大ラッキー!!」という感じかと思ったら、そうでもないんですね。

藤原 大ラッキーは大ラッキーなんですけど、ラッキーとプレッシャーとの狭間ですよね。あと、ZSTの選手はみんな、外で結果を出しているじゃないですか。所(英男)選手だったり金原(正徳)選手だったり清水(俊一)選手だったり。ましてや僕はそのZSTでチャンピオンをやっているわけですから、外に行って勝てないんじゃ話にならないですからね。そういった部分でのプレッシャーもあります。ただ、このように追い込まれたときの自分というのは、きっと力を発揮すると思います。

所英男がペケーニョをKOした、そういう勝ち方が必要だった

トーナメント初戦の今成戦では打撃で押したものの、決定的な場面を作れず…… 【田栗かおる】

──1回戦の今成正和戦を振り返ってみていかがですか?

藤原 いや〜〜〜、やっぱりもっと早く仕掛けるべきでしたよね……。

──判定に関して賛否両論ありますが。

藤原 う〜ん……結局、誰もが納得する結果ではなかったわけで、そこは明確に押していたというファイトを見せられなかった自分が悪いので、結果に対して文句はありません。自分みたいな新しい選手が今成選手のような実績のある選手を確実に打ち破るには、KOか一本での文句なしの状況で勝たないと難しいと思うんですね。所選手が最初に出たHERO’Sで(アレッシャンドリ・フランカ・)ノゲイラ選手に勝ったのも、文句なしのKOだったじゃないですか。そういう勝ち方ですよね。

──会見のときもおっしゃっていましたけど、5月の大会のあとは相当落ち込んだと。

藤原 DREAMで結果を残せなかったのはこれで2度目ですから、「次(のDREAM参戦)はだいぶ先になるんだろうな……」と。内容はもちろん大事ですけど結果がすべての世界でもありますから、結果を残せなかったことに対して悔しい気持ちでいっぱいでした。

──そんな悔しい思いをしていたところ、3位決定戦の話が届きました。一報を聞いたときはどんなことを思いましたか?

藤原 最初、全然状況が飲み込めなくて、「何を言っているんだろう?」って感じだったんですよ(笑)。試合がありそうだということを聞いて、「あっ、ワンマッチに出させてもらえるのかな?」って思っていたら、「3位決定戦だよ」って言うので、「えっ? どういうこと!?」って。でも、復活できるのであればどあんな形でもモノにしたかったですから、聞いたときは本当に嬉しかったですね。

大沢のペースにはさせない……「殴り倒します」

「クレバー」という表現がぴったりな大沢(左)を、藤原はどう攻略するか 【田栗かおる】

──大沢ケンジ選手の印象を教えてください。

藤原 あの感じはなんて表現したらいいんですかね? ほんと落ち着いていますよね。

──そういう雰囲気を6月15日の記者会見で感じたんですね。

藤原 僕が何を言っても受け流しちゃう感じというか、「大人の対応をされちゃったな」みたいな。

──大沢選手は笑顔でハンデを強調したりと、ノラリクラリかわしていましたよね。

藤原 ハンデくれるならいくらでも欲しいんですけどね(笑)。ほんとに「クレバー」という表現がぴったりな選手だと思います。

──会見では「KOか一本しか考えていない」という藤原選手に対して、大沢選手は「判定でも勝てばいい」とコメントしていました。

藤原 ぶっちゃけ、「おっしゃるとおりです」と思いました(笑)。僕も勝てばなんでもいいと思います。でも、やっぱりその根本にはKOや一本を狙うものがないとダメだと思うし、僕のスタイルは判定狙いでいっても自分の良さは出ないと思うし、それにお客さんも面白い試合が見たいと思うんですよね。KO、一本を狙う姿を。

──そういう試合に対する考えというのは、やはり判定決着のないZSTで培われていったんですかね?

藤原 そうですね。ZSTではKOするか一本を取らないと勝つことはできないわけですから、そこはやはりZSTで培われていった部分だと思います。

──ファイターとしての大沢選手についてはどうですか?

藤原 トータルファイターですよね。あとはやっぱり、闘い方もクレバーだなと。大塚(隆史)選手との試合でも、大塚選手のタックルを潰して、大塚選手の良さを出させなかったですからね。勝ち方が巧いという印象です。僕との試合でもなにか勝つ手段を用意してくると思いますけど、それを僕はさせません。殴り倒します。

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