全豪テニス18日開幕!世界トップ10プレーヤーを紹介=男子見どころ

テニスネットPro

現世界ランキング1位のロジャー・フェデラー。その壁を崩す選手は現れるのか!? 【Getty Images】

 2010年最初のグランドスラム、全豪オープンがいよいよ1月18日にオーストラリア・メルボルンで開幕する。
 今年の男子プロテニスATPワールドツアーは、昨年グランドスラム15勝の新記録を樹立した現世界ランキング1位のロジャー・フェデラー(スイス・28歳)と08年の同ランク1位であるラファエル・ナダル(スペイン・23歳)が中心となることは変わらない。しかし昨年から2人以外のトップ10選手が目覚ましい進歩を遂げたことで、2人の独占状態に待ったをかける場面が増えてきている。
 トップ2の牙城(がじょう)を、本格的に崩すのは誰か。フェデラー、ナダルほか、全豪に臨む男子テニスのトップ10を紹介したい。
※世界ランキングは2010年1月11日時点のもの。

世界ランク1位 ロジャー・フェデラー(スイス、28歳)

 昨年は、ウィンブルドンでピート・サンプラスのグランドスラム優勝記録を塗り替えたことで、大きな達成感を味わった。
 15個のグランドスラムという歴史に残る偉大な選手となったフェデラー。5セットマッチを知り尽くすスイス人はグランドスラムに照準を合わせ、今までの豊富な経験を生かしながらメジャータイトルを積み重ねるつもりである。

世界ランク2位 ラファエル・ナダル(スペイン、23歳)

 全豪ディフェンディングチャンピオン。昨年はひざのけがでウィンブルドンを欠場、2カ月半の休養の後ツアー(ロジャーズカップ)に復帰したが本来の調子とは言えない内容であった。しかし今季開幕戦のドーハ(カタールオープン)では再び力強いプレーを見せており、5セットマッチを戦い抜くスタミナと経験値、ハードコートというサーフェイスを考えると、やはり今年もナダルは優勝候補の一角であることは間違いない。

世界ランク3位 ノバク・ジョコビッチ(セルビア、22歳)

 昨年フェデラーに勝ち越し、ナダルにもツアー終盤で3連勝。子どものころからの夢である“世界ランク1位”に向けて毎年着実に自力を蓄え、今年こそフェデラー、ナダル超えに挑戦するつもりである。

世界ランク4位 フアン・マルティン・デルポトロ(アルゼンチン、21歳)

 昨年の全米オープン準決勝でナダル、決勝でフェデラーを下し初めてのグランドスラムを手にした。破壊力のあるフォアハンドとサーブを武器にその潜在能力を開花させようとしている。

世界ランク5位 アンディ・マレー(英国、22歳)

 トップ5で唯一まだグランドスラムタイトルを獲得していない。今年は昨年優勝したドーハ(カタールオープン)のタイトルを防衛せず全豪に向けオーストラリアで調整する決断を下している。

世界ランク6位 ニコライ・ダビデンコ(ロシア、28歳)

 昨年末ロンドンで開催されたATPツアーファイナルと今年の開幕戦の両方の大会でフェデラーとナダルを撃破しタイトルを獲得。現在の男子ツアーで最も勢いのある選手となっている。

世界ランク7位 アンディ・ロディック(米国、27歳)

 昨年のウィンブルドン決勝では、フェデラーとファイナルセット16−14という驚異的なスコアで惜しくも敗退した。今年は、ブリスベン国際でタイトルを獲得し健在ぶりをアピールしている。

世界ランク8位 ロビン・ソデルリング(スウェーデン、25歳)

 昨年のローランギャロス(全仏オープン)で初めてナダルに土を付けた。年末のATPツアーファイナルでも大暴れ、その大物食いぶりを大いに見せつけている。

世界ランク9位 フェルナンド・ベルダスコ(スペイン、26歳)

 昨年の全豪オープン準決勝で、最終的にタイトルを獲得したナダルをあわやという場面まで追い込んだあなどれない存在。昨年末のツアーファイナルでは全てフルセットの戦いを経験し、トップ選手に十分対抗できる実力を身に付けている。

世界ランク10位 ジョー・ウィルフリード・ツォンガ(フランス、24歳)

 08年の全豪オープンファイナリスト。昨年の楽天ジャパンオープンでは比類ないパワーを日本のファンに披露し、大会を制した。また彼は昨年のロジャーズカップでフェデラーから大逆転勝利を収めている。


 この10人の中から2010年全豪オープンチャンピオンが生まれることは間違いないだろう。そしてフェデラー、ナダルと他の8人との差がどんどん接近している事実が、今年の全豪オープンとATPワールドツアーを非常に面白くさせている。誰にでもチャンスがあるのが今年の全豪オープン、31日にロッドレーバーアリーナでトロフィーを掲げるのは誰だろうか。

<了>
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