ジョコビッチ、絶好調のままにマスターズ杯へ=テニス
BNPパリバマスターズで優勝したジョコビッチ。この勢いのままに、今年最終決戦となるマスターズ杯でも勝利を飾れるか!? 【Getty Images】
ジョコビッチ、世界ランク1、2位を余裕で撃破
決勝は試合開始からジョコビッチのペースとなった。第1セットの第4ゲームで早くもブレークを獲得し、さらに第8ゲームでもブレークを重ね、6−2でセットを先取している。セカンドセットになってもジョコビッチは攻撃の手を緩めることなく、第2ゲームをブレークして3−0とリード。しかし地元観客の期待を一身に受けるモンフィスは第5ゲームで遂にブレークを返すと、会場のボルテージは一気に最高潮を迎えた。この雰囲気に乗ったモンフィスは、ミスが目立ってきたジョコビッチを尻目にサービスをキープ、そして第11ゲームで大きなブレークを手にした。1万4000人のファンの後押しで大逆転に成功したのだ。
ファイナルセットは一進一退の展開となったが、常に先手を握ったのはジョコビッチだった。ショットの完成度が高いジョコビッチは、第2ゲームと第4ゲームを連続ブレークするが、モンフィスも第3ゲームと第7ゲームでブレークを返し、勝負の行方はタイブレークに持ち込まれた。そこで勝負強さを見せたのは経験のあるジョコビッチだった。ミスを待たず、攻める姿勢を終始崩さなかった。最後はモンフィスのダブルフォールトで好試合はあっけなく終わりを告げている。
フェデラー、ナダルのNo.1争いの鍵を握るジョコビッチ
そして2009年最後の決戦、マスターズカップが22日からロンドンで開幕する。フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、アンディ・マレー(英国)、フアン・マルティン・デル・ポトロ(アルゼンチン)、アンディ・ロディック(米国)、ダビデンコ、ベルダスコという8人のテニスエリートが2つのグループに分かれ予選グループで戦い、上位4人が準決勝へと駒を進める。この最終戦の見どころはフェデラーとナダルのイヤーエンドNo.1争で、パリバマスターズで2回戦敗退を喫したフェデラーはナダルとの差を945ポイントにまで縮められた。今年のシーズンファイナルズは2人のNo.1を決める舞台へと様相を変えてきたが、その鍵を握っているのは絶好調のジョコビッチとなりそうだ。
<了>
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ