「最強とは俺のことだ!」ブロック・レスナー独占インタビュー=kamipro発

kamipro

【UFCオフィシャル】

 昨年2月のUFCデビュー以来、その巨体とパワーを武器に暴れ回り、あっという間にUFCの頂点である、ヘビー級王座に君臨したブロック・レスナー。この強さと存在感、そして幻想を兼ね備えた男を『kamipro』が独占キャッチ! WWE、UFC、そしてヒョードルについて語ってもらった。

レスナー「あの敗戦から得たものは大きかった」

【Josh Hedges(UFC)】

――ミスター・レスナー、インタビューを受けていただき光栄です! まずは、あなたの友人であるマサ斎藤、ミチ斎藤夫妻から「世界チャンピオン、おめでとう」という言葉を預かってきたので、それを伝えさせてください

レスナー オー、マサ&ミチからのメッセージ、とてもうれしいよ。ぜひ「ありがとう!」と伝えてくれ。マサとミチは素晴らしい人間だし、俺にとっても最高の友だちなんだ。

――わかりました。しっかり伝えておきます

レスナー よろしく頼むよ。

――では7.11「UFC100」でのフランク・ミア戦の話から聞かせてください。パーフェクトな試合運びだったと思いますが、タックルでテークダウンして、グラウンドでハーフガードからのパウンドというのは作戦どおりでしたか?

レスナー ああ、作戦どおりの展開になったね。試合に向けてのインタビューで、メディア連中に公言していたとおりのゲームプランだよ。テークダウンして、すぐにフィニッシュできるようにミアをコントロールしてね。まさにそのとおりだと思うだろう?

――そうですね。それにしても、あれだけのワンサイドゲームになるとは驚きでした。一回目のミア戦では、あなたは高熱を出していたというのは本当ですか?

レスナー 俺はミアとの最初の試合について、言い訳をするためにこのインタビューを受けた訳じゃないよ。あの敗戦にほかの要因があったのは事実だけど、誰にだってそういうことはあるだろうし、それはファイトゲームの一部なんだ。あの試合では、俺がどうしようもないミスを冒してしまって、ミアにつかまってしまったのさ。単純な話だよ。まあ、ミスをして「敗北」なんていう屈辱的な結果を突きつけられたおかげで、あの試合から得たものは大きかったけどね。

レスナー「試合のこと以外に考えていることなんてない」

【Josh Hedges(UFC)】

――では今回、「UFC100」という記念大会で、メーンイベントを努めたことについて、どう感じていますか?

レスナー 「UFC100」は最高のイベントになったね。すべてのファイトカードが、ファンに伝わるものがあったんじゃないか? とにかく、その記念すべき大会に参加でき、しかもメーンイベントを努められたということは、とても光栄なことだよ。

――ところが、ミア戦後のあなたのマイクでの発言を多くの人が批判しています。われわれはエンターテインメントとしての発言だと思っていますが、あなたはどのような考えの元、過激な発言をしているのですか?

レスナー どんなことを言ったって、そういうヤツらには批判されるものさ。だから何を言われようが、俺はまったく気にしてない。

――では、どういった考えで過激発言をしているのでしょう?

レスナー 過激な発言? べつに俺はそうは思ってない。俺が試合のこと以外に考えていることなんてないさ。試合前は相手をぶっ倒すことだけにフォーカスしていたし、その試合に関して言いたいことは全部試合前に言ったんだ。まあ、試合後の発言については、この17カ月間、ミアにリベンジすることしか考えてしなかったこともあって、アドレナリンも伴って、気持ちが高揚していたんだろうな。それだけのことさ。

――こういったことがあると、必ず「UFCはWWEとは違うんだ」というようなことを言われます。あなたがUFC王者になったいまでも、“元WWEスーパースター”と呼ばれることについて、どう思いますか?

レスナー 好きなように呼んでくれればいいさ。俺は「ブロック・レスナー」だ。そこさえ間違ってくれなければね。

※このあとも、UFCヘビー級王者のレスナーの最強節が全開! 興味深いレスナーのヒョードル評も必見です。気になる続きは「kamipro」No.138をチェック!!

【09年8月7日/電話取材にて収録】
聞き手/堀江ガンツ 通訳/石井史彦 撮影/Josh Hedges(UFC)

「kamipro」No.138

8月22日発売 特別定価940円(本体845円+税)
発行/エンターブレイン

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