イチローが黒田と対戦 初球に「びっくりした」=マリナーズ遠征リポート Day3

木本大志

注目の対決、イチロー対黒田

イチローが黒田(右)と対戦し、3打数1安打。「変化球ピッチャーでしたね」 【写真は共同】

 試合が始まった。

 いきなりイチロー対黒田博樹の対戦。

 初球を振りにいったイチローのバットが、大きく空を切った。

 球種は2シーム。しかし、イチローにはフォークに映ったようで、「いきなりフォークが来たんで、びっくりした」と話している。

「珍しいですね」

 そこまで“びっくりした”のは、イチローの中に黒田という投手のイメージが、“パワーピッチャー”としてあったためか。

 ところが、いきなりボールが沈む。そのギャップに戸惑い、「変化球ピッチャーでしたね」と話したイチローは、「あれがきょうのベストピッチ」とも付け加えている。

 ただ、結果そのものは、3打数1安打。1安打も、ボテボテの内野安打。そこに、悪いながらもまとめていたという印象がイチローの中に残ったよう。

「すごくボールが来ている感じではなかったし、コントロールも良くない中で、結局4点で抑えているわけですから」

 試合は、マリナーズが4対2で逃げ切った。

 ロード9試合の最初のシリーズで勝ち越したのは大きい。

 最悪3勝6敗で終えたとしても、ホームには借金「1」で帰れる。4勝5敗なら、貯金を保つことができる。その中で、早くも2勝。

 城島も、「きょうは大きい」と、額の汗をぬぐった。

<了>

2/2ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント