フェデラー、初戦でまさかの敗戦も「まだチャンスはある」=テニス

テニスネットPro
 テニスのマスターズ・カップ2日目が上海で行われ、レッド・グループの選手による第1戦では、第8シードのジル・シモン(フランス)が今大会第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)を4−6、6−4、6−3の逆転で破り、大金星を挙げた。
 一方、レッド・グループのもう一試合、アンディ・マレー(イギリス)とアンディ・ロディック(米国)の「アンディ」対決では、マレーが6−4、1−6、6−1でロディックを下し、準決勝進出へ一歩近づいた。

【レッド・グループ】
第1シード:ロジャー・フェデラー 1敗
第3シード:アンディ・マレー 1勝
第5シード:アンディ・ロディック 1敗
第8シード:ジル・シモン 1勝

 以下は、試合後のフェデラー、シモンのコメント

フェデラー「まだチャンスはある」

フェデラーは、第8シードのシモンにまさかの黒星 【Getty Images】

――手痛い敗戦だったのでは?

 もちろん初戦で負けたから、いいとは言えない。でも負けた後も、まだチャンスのある唯一の大会だからね。それが、唯一のポジティブなことかな。いや、背中の調子がいいことも忘れちゃいけない。正直なところ、試合前は心配だった。先週は、まったくと言っていいほど練習ができていなかったから。だから、ここ数日はとても気をつけていたし、しっかり治療を受けていた。今日は背中の調子がよかった。今後の試合に向けて、いい面の方が多い試合だった。

――敗因は何だと思うか? また、昨年同様に初戦で敗北を喫しても、グループリーグを突破することは可能か?

 今は背中の調子がいいし、準決勝進出の可能性はまだある。でも完ぺきなスタートとは程遠いから、どうにか持ち直して、マレーとロディックを相手にいいプレーができるといいと思う。

シモン「何も失うものはなかった」

フェデラーに勝利したシモンは「持っているもののすべてを出して最後まで戦いたかったんだ」と語る 【Getty Images】

――いいスタートを切れたと思うが

 確かにいいスタートだった。初出場のマスターズ・カップの初戦で、フェデラーと対戦するのは楽じゃないよ。でも、試合前日に行った練習からとても調子がよかったし、持っているもののすべてを出して、最後まで戦いたかった。

――第1セットではフェデラーが試合を支配していたが、第2、第3セットでどのようにして展開を変えたのか?

 何も失うものはなかったし、1セットダウンだったから、ベストのプレーを尽くしてボールに食らいつくほかなかった。この試合に勝つためには、全力を尽くして1ポイント1ポイントを取っていかないと勝てないと分かっていた。だから目的ははっきりしていたし、残りの2セットではそれだけを考えていた。

――この勝利で、次戦へのプレッシャーが軽くなるか?

 この試合よりは楽になるだろう。試合中はよく集中できているし、いい試合ができることを望むだけだ。誰と対戦するかはまだ分からないけど、勝つために持てる力のすべてを出す。とりあえず、現時点での目標は準決勝に進出することだから。それには、あと1勝するだけ。僕にとっては、いいニュースだよ。

<了>
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