オグシオがペア解消「目標が変わってしまった」=会見要旨
バドミントンの小椋(左)と潮田の“オグシオ”ペアが会見し、コンビ解消を発表した 【スポーツナビ】
会見では、銭谷欽治・日本バドミントン協会選手強化本部長が、「小椋久美子、潮田玲子選手は、次のステップに進むため、ペアを解消します」と、2人のコンビ解消を宣言。前日に現役続行を表明していた潮田は、「(2人の)目標が変わってしまった」ことを理由に挙げた。小椋・潮田組で臨む個人戦は、全日本総合選手権(11〜16日、代々木第二体育館)が最後となる。日本リーグなど、今年度の所属チームでの団体戦ではペア結成の可能性もあるが、以降は新たなパートナーとともに試合に臨む。
10代からペアを組む相手とのコンビ解消で、「寂しい」と口をそろえた2人。それでも、「決めたからには前を向いて頑張る」(潮田)、「これからはお互いが刺激し合って、高めあっていけたらいい」(小椋)と、時折顔を見合わせながら、今後への意欲を語った。
以下、会見に出席した小椋、潮田両選手、銭谷選手強化本部長、喜多努・三洋電機バドミントンチーム監督のコメント。
2人の意見を尊重しての決断
コンビ解消の理由について、潮田は「目標が変わってしまった」と説明した 【スポーツナビ】
――まずは大会の抱負から
潮田 今回は全日本総合の5連覇が懸かっています。この記録に挑戦できるのは私たちだけです。(小椋とは)最後のペアになるので、何が何でも優勝したい。負けたくない気持ちもありますし、最後まで精いっぱい戦います。
小椋 五輪が終わってから初めての試合になるので、今は試合ができることがうれしいです。今大会で私たちが(ペアとして)出る試合は最後だけど、今まで以上に大会に懸けているので、優勝を目指して2人で頑張りたいです。
潮田 一番の目標にしていたオリンピックが終わって、気持ちの整理がなかなかできず、目標を立てられない状態でいました。練習を休みながら考える時間をいただいて、自分の中でもバドミントンをやろうという気持ちと、もう一度頑張ろうという気持ちがわいてきました。「ロンドンを目指す」と今すぐには言えませんが、1年1年やっていって、その先にロンドンが見えていたら、それはそれで目標になると思います。でも今は、目の前の試合を一つずつ、しっかりと戦っていきたいです。
小椋 (出場できなかった)アテネ五輪が終わってから、2人で(北京までの)4年間を死ぬ気で頑張ろうと話しました。その目標としていた北京五輪が終わってホッとして、先のことは考えられない感じでした。スタッフを含めて話をして、2人の意見を尊重して(コンビ解消を)決めました。私自身は、「4年後のロンドンを目指したい」と思っても、最初は「できるのかな」という気持ちでした。でも、周りの人に支えられて、もう一度やってみようという気持ちになれた。4年は長くて大変だと分かっていますが、できるなら挑戦していきたいと思っています。
――五輪が終わって以降、体の状態は?
小椋 日本リーグでは(潮田に)ほかの選手とペアを組んでもらって、(自分は)休憩できて、その間にトレーニングも充実して、しっかりと体のケアもできました。今回は試合に合わせることができました。