【新日本プロレス】 IWGP王者オカダが内藤に挑発返し 王座戴冠に向け棚橋が勝利のエアギター

高木裕美

オカダは寝そべって挑発も外道を標的にされ怒り

試合に勝利し、試合後は内藤を真似して挑発をしたオカダ 【横田修平】

 1日の新日本プロレス「Road to INVASION ATTACK 2016」東京・後楽園ホール大会では、1458人を動員。目前に迫った4.10東京・両国国技館大会へ向け、前哨戦が繰り広げられた。

 メインイベントでは、CHAOSのオカダ・カズチカ&石井智宏&後藤洋央紀組と「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の内藤哲也&EVIL&BUSHI組が激突。両国でIWGPヘビー級王座を争うオカダと内藤が挑発合戦を展開した。

 3.27後楽園大会では、試合後に内藤がオカダにデスティーノを炸裂。観客の前で王者が屈辱的な姿をさらした。

今回はオカダがレインメーカーでEVILを仕留め、前回の後楽園大会の借りを返した形となった 【横田修平】

 この日も内藤は、先発を買って出たオカダをスカしたり、マットに寝そべったり、コーナーに控えているところにツバを吐きかけたりと精神的な揺さぶりをかけるが、オカダは冷静にDDT、フラップジャック、レッドインクで反撃。内藤が場外で分断される間に、BUSHIにドロップキック、レインメーカー。EVILにもツームストンパイルドライバーからのレインメーカーを決めて圧勝した。

 試合後、オカダは内藤ばりにマット上に寝そべって挑発返し。だが、内藤も動じることなく、イスに腰掛けたまま笑みを浮かべると、オカダではなくマネジャーの外道を襲ってマイクアピールを阻止するという姑息な手段に。これにはオカダも怒り心頭。「1つだけ言ってやる。次はおまえだ。両国、覚悟しとけ、この野郎!」と、両国で外道の借りを返し、王座を死守して“金の雨”を降らせると宣言した。

棚橋、喜びで再び“エアギター”紛失!?

“エアギター紛失”の大騒動があった棚橋だったが、無事に発見。しかし、試合に勝利した喜びで、再び投げ捨ててしまった 【横田修平】

 セミファイナルでは、スペシャルイリミネーションマッチとして、真壁刀義&本間朋晃&棚橋弘至&マイケル・エルガン&ジュース・ロビンソン組vs.ケニー・オメガ&バッドラック・ファレ&高橋裕二郎&タマ・トンガ&タンガ・ロア組が対戦。両国でIWGPタッグ王座を争う真壁&本間組とトンガ&タンガの兄弟タッグ、そしてNEVER6人タッグ王座を争うオメガと棚橋、エルガンが激しく火花を散らし合った。

 試合当日に愛用のエアギターを紛失するというアクシデントに見舞われた棚橋だったが、特設サイトを開設して呼びかけたおかげで有力な情報を得られたからか、それともただ単に4月1日のエイプリルフール企画だったからか、試合前に無事に見つかった様子で、エアギターをかき鳴らしながら入場。試合でもオメガにフライングフォアアーム、ドラゴンスクリューを繰り出し、キレのある動きを見せる。パートナーのエルガンは、オメガを抱えたまま場外へ投げ落とす捨て身の攻撃でバレットクラブの統率力を弱めることに成功する。

 新日本マット初参戦となるタンガは、兄のトンガ同様、顔を白くペイントし、兄弟ならではの息の合った攻撃を披露。ロビンソンを合体のヴェレノで沈め、本間をドロップキックで場外へ落として失格にさせるも、真壁とトンガは同体で失格。勝負を託された棚橋が、ファレのバッドラックフォールをウラカンラナで切り返し、そのまま丸め込んで3カウントを奪取した。

 6人タッグ王座戴冠に弾みをつけた棚橋は、客席に向かって大切なエアギターを放り投げ、喜びを訴えた。

柴田と天山は試合後も大乱闘

両国で戦う柴田と天山がヒートアップ。大乱闘を繰り広げた 【横田修平】

 NEVER無差別級王者の柴田勝頼は田口隆祐と組んで、天山広吉&小島聡の「天コジ」と対戦。3.19名古屋で小島を退けた柴田に対し、両国で盟友のリベンジを誓う天山が怒りの猛牛と化した。

 開始早々、柴田がストンピングを繰り出すと、天山もキック、モンゴリアンチョップで対抗。柴田は小島に足4の字固め、エルボー、サッカーボールキックを繰り出しつつ、コーナーに控える天山にも襲い掛かると、天山もお返しのナックル、モンゴリアンチョップ、ブレーンバスター、ストンピング。柴田もエルボー連打から串刺し顔面ドロップキックでやり返すが、天山もヘッドバット、モンゴリアンチョップ、柴田が武者返しと一歩も引かず。合体の天コジカッターで柴田の動きを封じる間に、小島が田口をラリアットで仕留めるも、感情の収まりがつかない柴田と天山は試合後も場外、リング上で大乱闘。たぎる闘志をむき出しにした。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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