日本人はスピードと技術で勝負すべき 十種競技ホープが海外武者修行を語る
これまでやってきたことは間違っていない
日本人は体格面では不利だが、スピードとテクニックは負けてはいないと再確認できた 【写真提供:川崎和也】
日本でも練習自体は2時間〜3時間ほどだったのですが、準備などの練習以外の時間を含めると、競技場に3時間以上いることが多い。私自身、練習は効率よく行っていると思っていたのですが、米国ではより効率よく行っていると感じました。帰国後はこうしたドイツ・米国のトレーニングを参考に、今の自分のトレーニングを再構築したいと思っています。
まずは今シーズン、6月の日本選手権(長野・長野市営陸上競技場)で8100点以上を出し、リオデジャネイロ五輪に出場することが目標です。また、7930点の学生記録も必ず達成するべき目標として位置づけています。
最終的な目標は、2020年までに8500点を取ることです。そのために来年のロンドン世界選手権、18年のアジア大会、19年ドーハ世界選手権に出場し、結果を残したいと思います。そして私がその目標を達成するための過程で得たものを、その後指導者として多くの現場に還元していきたいです。
プロフィール
1992年9月2日生まれ。姫路高で走り高跳びから混成に転向し、3年時に全国高校総体の八種競技で3位に入る。2011年に名門・順天堂大に進学し、4年時に日本インカレで優勝。15年に同大学院博士前期課程に進み、研究を続けながら東京五輪でのメダル獲得を目指している。