イチローに迫る驚異の安打ペース――西武・秋山、偉業の“Xデー”を占う
歴史的瞬間は近い
【ベースボール・タイムズ】
新たな打撃フォームで安打を量産
【ベースボール・タイムズ】
いざ開幕を迎えると、秋山は期待以上の好発進を見せる。開幕戦でのマルチ安打から3・4月の25試合で40安打(打率3割7分4厘)を放つと、翌5月も27試合で40安打(打率3割3分6厘)と好調をキープ。そして6月に入ると連日に渡って快音を響かせ、22試合で43安打(打率4割4分8厘)をマークし、オールスター前までに140本の安打に到達。その間、歴代3位となる31試合連続安打も記録した。
7月は21試合で29安打(打率3割5分4厘)。8月半ばにややペースダウンしたが、8月29日の東北楽天戦(コボスタ宮城)で今季3度目となる4安打の固め打ち、同31日にも今季24度目の猛打賞をマーク。最終的に8月も26試合で36安打(打率3割4分3厘)を放ち、シーズン200安打まで残り12本というところまでたどり着いた。
イチローに次ぐハイペース
【ベースボール・タイムズ】
シーズン試合数が140試合を超えた05年以降、同年の青木宣親(当時・ヤクルト、202安打)、07年のラミレス(当時・東京ヤクルト、204安打)、さらに10年にはマートン(阪神、214安打)、青木宣親(当時・ヤクルト、209安打)、西岡剛(当時・千葉ロッテ、206安打)の3選手が200安打をクリア。その中で現在の日本記録である10年のマートンの安打ペースを見ると、34試合目で50安打、66試合目で100安打、104試合目で150安打、134試合目で200安打に到達している。
一方、今年の秋山は、31試合目で50安打、63試合目で100安打、93試合目で150安打に到達。8月に入って“史上最多”のイチローからは離されたが、依然としてマートンの日本記録を超えるハイペースを維持している。