ランニングにひそむ体のリスク 「脱水症」3つの対策方法とは
なぜ脱水症になるの? 予防法は? 医師が中心となり活動する「教えて!『かくれ脱水』委員会」が警鐘を鳴らすリスクと対策をきちんと知って、気持ち良いランニングライフを送りましょう!
ランニングには脱水リスクがつきもの
では、脱水状態になると体にどんな影響が出るのでしょうか? 脱水状態になると、臓器の機能に影響を及ぼすため、筋肉のけいれん、疲労や倦怠感、頭痛、めまい、吐き気といった体調の変化があらわれて脱水症となるのです。
命の危険も! 甘くみちゃいけない脱水症
水を飲む…だけじゃダメ! 脱水の正しい予防法
<ランニングの脱水対策 3つのポイント>
1)レース中の給水プランを立てること 走っているときの給水の目安は、1時間あたり400〜800ml
2)レース前、レース後にも、電解質を含む経口補水液などで十分な水分補給をすること
3)天気予報をしっかりチェック。熱くなることが予想されれば放熱仕様のウェアの着用など服装の検討を
・水分補給の量とタイミング
レース前:1〜2時間前に250〜500mlをこまめに補給
レース中:5kmごとの給水ポイントで適切な量の水分を補給
レース後:体重減少の70〜80%の水分を補給
注意した方がいいのは、水分補給といっても「水分だけではなく電解質の補給(特にナトリウム)と糖分が必要」(中村医師)だということ。OS−1などの経口補水液が、より良いそう。
電解質を含まない水を飲みすぎると、血中ナトリウム濃度が下がり、不安感やめまい、頭痛などの症状を伴う「水中毒」を起こす危険性があるそうです!
適切な運動は体と心を健康にしてくれます。でも、何事もやり過ぎや間違った方法はNG! 「体調に変化を感じたら中止することもいとわないという意識をもっていてほしい」と中村医師。自分の体調をしっかり感じて、健康的にランニングを楽しみたいですね。
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