“ホッコ”がいる安心感。連敗と欠場の試合が重なる、頼もしき206cmの復帰
過去、リーグ戦同一シーズンでの4連敗は経験がないだけに、チームのプライドに懸けても勝たなければならない。
キャプテンの堀越康介から出てきた意気込みも「プライド」という言葉だった。
「いま、必要なのは、このチームがどうあるべきかというプライドを見せること。どうやってそのプライドを発揮するかといえば、ディフェンスが一番出せる部分であり、僕たちのアタッキングラグビーをする上では、まずディフェンスの精度を高くしなければいけない」
直近5試合で各30失点以上を喫している東京SG。アタックの部分では手ごたえを感じているだけに、ディフェンスの整備が最重要課題だ。
その意味で今節の相手、静岡BRは格好の相手かもしれない。前回の静岡BR戦(第6節、33対14で勝利)こそ、ディフェンスが機能して勝利を収めた試合だったからだ。
特にフォワード陣の奮闘ぶりは顕著で、この試合でプレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いた流大も試合後、「僕よりもフォワード陣が頑張っていた」と語ったほどだ。
そのフォワード陣に頼もしい男が帰ってきた。第9節を最後に、けがで欠場が続いていた“ホッコ”ことハリー・ホッキングスが復帰を果たす。3連敗とホッコ不在は重なるだけに、本人としても期するものは大きい。
「この3試合は悔しい結果が続いていますが、チームとして積み上げていくべき点はしっかりと取り組めています。それを80分間出し切ることができれば結果が付いてくるはず。自分がチームに加わることで、コーラーとしてラインアウトを引っ張り、モールバトルでもディフェンスでも、相手にプレッシャーを掛けていきたいです」
ホッコ不在で痛手だったのは、まさにラインアウトの部分。勝負どころでボールを確保できない場面がここ数試合続いていた。
スロワー役を務める堀越も、ホッコがいる安心感をこう語る。「もう4、5年コンビを組んでいるので、サインがなくても通じ合えます。ホッコは投げやすいし、賢いし、信頼感が大きいです」
チーム最長身206cmの存在感がより大きく見えるほど、勝利は近づいてくるはずだ。
(オグマナオト)
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