【物語りVol.133】リーグワン第7節 タフ、タフ、タフ!!

東芝ブレイブルーパス東京
チーム・協会

【東芝ブレイブルーパス東京】

東芝ブレイブルーパス東京では、多くの皆さまにクラブのことをより知っていただくために、今シーズンもライターの戸塚啓さんにご協力いただき、選手・スタッフ一人ひとりの「物語り」を発信しています。
■「しんどい時間を我慢できたのは僕たちの強み」



NTT JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 2024-25 第7節が2月9日に開催され、ここまで2位の東芝ブレイブルーパス東京は同1位の埼玉WKと28対28で引き分けました。

熊谷でのビジターゲームは、タフな、タフな、タフな一戦でした。前半を7対16で折り返し、点差を詰めたり拡げられたりしながら、70分に28対23とリードします。75分に追いつかれますが、試合はまだ動きを止めません。終了のホーンが鳴ったあとも、2分以上にわたって壮絶なバトルが繰り広げられました。

この試合で4本のコンバージョンをすべて決めたFB松永拓朗選手は、59分の場面にまず触れました。14対16の場面で惜しくもペナルティゴールを外してしまい、結果的にそれが勝利を逃す一因となったからでした。

「あれが決まっていたら勝っていた試合なので、責任は感じています。すごく悔やまれます」

風上に立った前半は、6分にSOリッチー・モウンガ選手がトライをあげ、その後もチャンスを作りました。しかし、2本目を取り切ることはできませんでした。

「風上で苦しむ時間が多かったのは、修正点だと思います。ペナルティを重ねて自陣に入られたというのがあったので、後半はペナルティをなくしてボールを持つ時間を増やす、ボールをキープしたい、と。それがアタックでは良かったかなと」

松永選手の言葉どおりに、後半は風下にまわりながら、アタックでフェーズを重ねてトライへつなげました。ディフェンスも接点でたくましく、激しく、粘り強く、開幕から6連勝の相手に対抗しました。7試合を終えて143失点は、ディビジョン1で最少です。

松永選手が続けます。

「相手の足が止まったところで、スペースにアタックできました。準備してきたアタックができました。ディフェンスはずっと我慢して粘って、しんどい時間を我慢できたのは僕たちの強みでもあるので、そこは良かったかなと」

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■「バチバチにやり合って、すごく楽しかった」



 LO伊藤鐘平選手は、「ホントにタフな試合でしたけれど、お互いの良さが出たゲームかなと思います」と振り返ります。

「僕らとしては継続してアタックができれば、後半のようにいいアタックができる。それを前半から、いかに出せるのかが課題だと思います」

 風上の前半は7対12、風下の後半は21対16というスコアでした。風の影響について聞かれた伊藤選手は、グラウンドに立つ選手ならではの心理を明かしました。

「後半は風下だったんですけれど、逆に思い切ってアタックに集中したことでうまくいったというのはあると思います。そういう部分も、チームにいい影響をもたらしたのかな、と」

 昨シーズンのプレーオフトーナメント決勝で対峙した埼玉WKとは、今シーズンも重要な意味を持つ局面で相まみえることになりそうです。3月22日のホストゲームだけでなく、プレーオフトーナメントでも。

 次回以降の戦いを念頭に置きながら、伊藤選手はこの日の結果をどう受け止めるのでしょうか。

「率直に僕個人としては、とても楽しかったですね。お互いにバチバチにやり合って、観ている方にも楽しんでいただけたんじゃないかなと思います。やっている僕も、すごく楽しかったので。もちろん、最終的に勝ち切りたかったですけれど、それはまた次の試合に持ち越しということで」

 自身は開幕から全試合に出場しています。しかも、この日着けた4番だけでなく、6番や7番でもチームに貢献しています。

「前節までは自分の強みをあまり出せていないな、という部分がありました。今日はとにかくシンプルに、フィジカリティとコンタクトをテーマにやろうと。自分のなかでそうやって決めて、うまくいった部分もあったので、これからも自分の強みを出していきたいですね。たくさんのポジションができるのも強みですし、チームの勝利につながるように頑張っていきたいです」

【東芝ブレイブルーパス東京】

試合後の記者会見に臨んだリーチ・マイケル主将は、「チームとしてフィジカリティがすごく良かった。自分たちのフィジカリティを大事にして、80分間戦い続けたことを誇りに思います」と話しました。その後は試合についていくつかの質問を受け、リーチ選手は「1試合、1試合、成長していくことが大事です」と繰り返しました。

 伊藤選手も「次もまたいい試合ができるように、練習から完成度を高めていきます。東芝らしいアタック、ディフェンスができるようにしたいと思います」と、力強く話しました。選手たちは結果に一喜一憂することなく、足元をしっかりと見据えています。

2月15日の次節は、秩父宮ラグビー場での東京SGとの府中ダービーです。いつも以上に闘志が燃え上がる一戦へ向けて、東芝ブレイブルーパス東京は今週も最高の準備をしていくことでしょう。



(文中敬称略)
(ライター:戸塚啓)

【東芝ブレイブルーパス東京】

次のホストゲームは、第8節:2/15(土)14:05より、秩父宮ラグビー場にて東京サンゴリアスと対戦します。
ぜひ会場で皆様の熱いご声援をよろしくお願いします!!
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著者プロフィール

東芝ブレイブルーパス東京はジャパンラグビーリーグワン(Division1)に所属するラグビークラブです。日本代表のリーチマイケル選手や德永祥尭選手が在籍し日本ラグビーの強化に直接つなげることと同時に、東京都、府中市、調布市、三鷹市をホストエリアとして活動し、地域と共に歩み社会へ貢献し、日本ラグビーの更なる発展、価値向上に寄与して参ります。

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