【ガンバ大阪】開幕戦で見せるのは継続と進化。大阪ダービーでガンバが最高のスタートを切る
「開幕戦というだけでもアドレナリンが出るのに、更にダービーでサポーターも僕らを乗せてくれる。逆に興奮しすぎないようにしたい」。百戦錬磨の中谷がこう語るように、ガンバがシーズンで好スタートを切る上で最高の舞台が整った。
ポヤトス体制では3年目となる今季だが、理論派でありながら情熱を持つ指揮官は「一言で言えばチャレンジになる」と始動日に言い切った。
今のガンバは相手に応じた臨機応変の戦い方を見せ、ボール保持だけでなく、両ワイドの推進力を活かした縦への速さも武器。その上でポヤトス監督がプレシーズンに落とし込んできたのは「プレッシャーをしっかりと掛けて行くことと、そして相手をハメ込んだ時には絶対にそこで逃さない。後は攻守のリオーガナイズを速くして相手に時間を与えないこと」(ポヤトス監督)である。より敵陣深くでのボール奪取を意識し、前線のアタッカー陣の強みを活かしたスタイルだが、開幕戦はガンバが取り組む方向性にはうってつけの相手である。
それだけに前線からのアグレッシブな守備は勝利に不可欠だが、チームの熱量を最前線で体現する宇佐美は言う。「前からしっかりとボールを奪いに行くところは意識したいし、去年出来ていたことを継続して、それが今のチームのアイデンティになっているところを見せたい」。
昨季10位に終わっている相手は今季、新たな監督のもとでスタイルの構築を図っているが、21得点のレオ・セアラが鹿島に移籍。新たにラファエル ハットンとチアゴ アンドラーデの両ブラジル人FWが加わったが、やはり警戒すべきはルーカス フェルナンデスである。
「僕らは同じ監督のもとで3年目だし、哲学と戦い方は浸透している。選手もさほど変わっていない中で向こうよりは積み上げているものが確実に大きい。問題はそれをピッチ上で表現出来るかどうか」と宇佐美はガンバのプライドを口にした。
今季こそ目指す復権に向けて、ガンバがダービーで最高のスタートを切ってみせる。
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