復活の道のりは一歩一歩、一球一球。オリックスの吉田輝星投手。日本ハムから移籍1年目で大ブレークも終盤に骨折。2年連続の活躍へじっくり体調を整えて

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【これはnoteに投稿されたセイノさんによる記事です。】
復活の道のりは一歩一歩、そして一球一球。オリックスの吉田輝星投手のことだ。日本ハムからオリックスへ移籍した昨季。中継ぎ投手として50試合に登板して大ブレーク。ただシーズン終盤に疲労骨折してしまい、今季はけがからの復活にかけている。2年連続の活躍へじっくり体調を整えることが最優先だ。

宮崎でキャンプ中のオリックス。吉田投手は10日にブルペンで投球練習を行った。セットポジションから一球一球、感触を確かめるように、じっくりと間合いを取って投げ込んだ。

吉田投手はプロ7年目の24歳右腕。2018年の夏の甲子園第100回大会のヒーローだった。秋田の金足農業高のエースとして活躍。甲子園決勝まで勝ち進んだ快進撃は「カナノウ旋風」と呼ばれた。

その年のドラフト会議で日本ハムから1位指名を受けて入団。同じく甲子園のスター選手で日本ハムを日本一へと導いた大谷翔平選手の再来と期待された。

しかし先発投手として活躍できず、中継ぎ投手に転身。2022年には51試合に登板したが、翌年は3試合の登板のみ。シーズンオフにオリックスへトレードに出された。

そしてオリックスで迎えた2024年シーズン。吉田投手に剛球が戻った。50試合に登板すると、4勝14ホールドと大活躍。防御率3.32はプロ生活で最も良い数字だった。

ただ「好事魔多し」。シーズン終盤の9月28日に右肩の違和感で緊急降板。後に疲労骨折と判明した。

上昇しては下降するジェットコースターのような投手人生。それでも吉田投手は前を向く。シーズンオフにはリハビリの一環として、水泳や鉄棒を使った体操などで体を絞った。

昨季は吉田投手のブレークだけでなく、弟の大輝投手も金足農の2年生エースとして活躍して夏の甲子園に出場した。「カナノウ」の甲子園はまさに兄の輝星投手が旋風を起こした2018年以来だった。兄弟で切磋琢磨して、プロでも高校野球でも注目を浴びた。

今年も吉田兄弟がそろって活躍するために、まずは兄、輝星投手がじっくり体調を整えて、けがから完全復活しなくてはいけない。

一歩一歩、一球一球。吉田輝星投手が「一番星」となるように応援したい。
見出し画像:鱚沢
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