安泰を捨て、挑戦の来日。チームに波及させるチャレンジングスピリット

【©ジャパンラグビーリーグワン】

同カンファレンスとの5試合を9位で終えたトヨタヴェルブリッツ(以下、トヨタV)。バイウィークを挟んで迎えるのは、横浜キヤノンイーグルス(以下、横浜E)との交流戦となる。チームとしても待ちに待った豊田スタジアムでの今季初試合である。

「まずは(交流戦となる)第2クールの力強いスタートを切りたいと思っています。自分のことよりもまずはチームのベストを発揮することが重要で、ホストゲームというのはチームとしても非常に大事な位置付けをしています。寒い中でも応援に来ていただけるサポーター、ファンにいいラグビーを見せたいし、このバイウィークでいい準備もできました。チャレンジングな試合ですが自信はあります」

力強く意気込みを語ってくれたのは、新加入のジョセフ・マヌ。彼自身も大きなチャレンジを求めて日本にやってきた。

マヌが昨季までプレーしていたのは13人制のリーグラグビー。およそ10年間オーストラリアのチームでプレーし、輝かしい実績も残してきたが、15人制のラグビーユニオンで活躍したいという子供のころからの夢を叶えるため、そのキャリアを断ち切ってトヨタVへの移籍を決めた。

「リーグ(13人制ラグビー)とユニオン(15人制ラグビー)はまったく違うスポーツだと捉えています。ラックの入り方も違いますし、リーグラグビーにはラインアウトもないので。少しずつ慣れてきてはいますが、まだ多く吸収するべきことがあると感じています」

まだ覚えなくてはいけないことが多いと言いながらも、マヌはここまで全試合に出場し、開幕戦でトライを挙げるなど、すでに中心選手の一人となっている。リーグラグビーで培ったスピードやステップという部分は最大限に生かされている。

「自分自身としてはいいスタートを切れたと思っていますが、ゲームとしては改善が必要な部分もあります。リーグワンでは毎試合学びがあり、素晴らしいコーチ、そしてチームメートからも学んでいます。こうした経験はチャレンジですが、私はそれをエンジョイしています」

慣れた場所なら安泰だったかもしれないが、あえて新しく厳しい環境に身を置いたマヌ。そのチャレンジングスピリットがチームに波及すれば、きっともっと良くなるに違いない。

(斎藤孝一)
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