【大阪国際女子マラソン】~JMCシリーズⅣは残り4戦。東京世界選手権の女子マラソン代表を懸けた選考レース~
【アフロスポーツ】
前回大会は前田穂南(天満屋)が2時間18分59秒と19年ぶりに日本記録を更新し、パリオリンピック女子マラソンの日本代表に選出された。
今大会は今年9月に開催される東京2025世界選手権の女子マラソン日本代表選考レースの一つ。選考の対象となる大会は、ほかに3月の東京マラソン2025、名古屋ウィメンズマラソン2025と女子は3レースが指定されている。
東京世界選手権の女子マラソン代表は、JMCシリーズⅣのチャンピオン(第108回日本選手権者)で、かつ参加標準記録を突破するか基準ワールドランキングで資格を得ることが条件の一つとなっている。すなわち今大会は、女子マラソン参加標準記録(2時間23分30秒)を突破するタイムと、JMCシリーズⅣの覇権を懸けた優勝争いが注目ポイントとなる。
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JMCシリーズⅡチャンピオンの松田、パリオリンピック6位の鈴木ら出場
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シリーズⅣ期間内に獲得しているポイントは2532ポイント。これは現在のランキングトップを上回っており、今大会は完走してポイントをランキングに反映できれば、トップに立つ可能性が高い。ちなみに松田はJMCシリーズⅡでチャンピオンとなり、ブダペスト世界選手権の女子マラソン代表になった。地元・大阪薫英女学院高からダイハツで競技を続ける松田にとっては、3度の優勝を含め、思い入れの強い大会でもあり、結果を残したい。
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またシリーズⅣランキングで3位に入るのが、昨年末の防府読売マラソンで大会新記録の2時間24分59秒をマークして優勝した小林香菜(大塚製薬)だ。早大のランニングサークル出身で、今季から大塚製薬に所属するルーキー。今大会1262ポイント以上を獲得すれば、現在トップの松下を逆転する可能性もある。
このほか招待選手として、3年ぶりに現役復帰した伊澤菜々花(スターツ)がエントリーしている。
2週間前の12日に行われた全国都道府県対抗女子駅伝では、岡山県で出場した松下が1区で区間9位、アンカーは千葉県の伊澤が区間2位、徳島県の小林が区間5位だった。伊澤は10位でタスキを受けてから6人抜きの快走を見せており、マラソンへの弾みとなったか。
準招待やネクストヒロイン選手にも期待
池内は昨年3月のソウルマラソンで2時間32分26秒と自己記録を更新。JMCシリーズⅣでトップに立つには1360ポイント以上が必要になるが、自己記録の再更新を狙っていきたい。
また、市民ランナーの澤畠は自己記録が2時間28分40秒。JMCシリーズⅠから常にランキング20番台に入っており、今大会もランキングのジャンプアップを狙う注目ランナーの一人だ。
このほかネクストヒロイン選手として昨年の関西学生ハーフマラソン大会で自己ベストの1時間12分46秒をマークした依田来巳(大阪学院大)のフルマラソン挑戦にも注目したい。
今年3月までが期間内となるJMCシリーズⅣも女子は今大会を含め、大阪マラソン2025、東京マラソン2025、名古屋ウィメンズマラソン2025と残り4レースとなった。東京世界選手権の女子マラソン代表の1枠がこのシリーズチャンピオンに与えられるため、代表権を狙う選手は、参加標準記録(2時間23分30秒)の突破と順位ポイントの獲得という2つの目標に挑むことになる。
エントリー選手のなかでは、松田のみ参加標準記録を突破しており、今大会の優勝という結果により、JMCシリーズⅣランキングトップに立つことはできるか。シリーズⅣランキングがどのように変動するのかに注目したい。
第44回大阪国際女子マラソンは、1月26日(日)12時15分、大阪市のヤンマースタジアム長居をスタート。20km過ぎのアップダウンから後半に向けてスピードアップが図れる国内屈指の高速コース。今年も日本記録が誕生するか!?
【大会概要】
開催日程:2025年1月26日(日)12時15分スタート
コ ー ス :大阪国際女子マラソンコース
(スタート・フィニッシュ ヤンマースタジアム長居)
ハッシュタグ:#大阪国際女子マラソン #JMCシリーズ #東京2025世界陸上への挑戦
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