【大阪国際女子マラソン】~JMCシリーズⅣは残り4戦。東京世界選手権の女子マラソン代表を懸けた選考レース~

日本陸上競技連盟
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【アフロスポーツ】

ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ加盟大会のジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズⅣ(23年4月~25年3月)のグレード1(G1)に指定される「第44回大阪国際女子マラソン」が1月26日(日)、ヤンマースタジアム長居を発着点とする大阪国際女子マラソンコースで開催される。
前回大会は前田穂南(天満屋)が2時間18分59秒と19年ぶりに日本記録を更新し、パリオリンピック女子マラソンの日本代表に選出された。

今大会は今年9月に開催される東京2025世界選手権の女子マラソン日本代表選考レースの一つ。選考の対象となる大会は、ほかに3月の東京マラソン2025、名古屋ウィメンズマラソン2025と女子は3レースが指定されている。

東京世界選手権の女子マラソン代表は、JMCシリーズⅣのチャンピオン(第108回日本選手権者)で、かつ参加標準記録を突破するか基準ワールドランキングで資格を得ることが条件の一つとなっている。すなわち今大会は、女子マラソン参加標準記録(2時間23分30秒)を突破するタイムと、JMCシリーズⅣの覇権を懸けた優勝争いが注目ポイントとなる。

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JMCシリーズⅡチャンピオンの松田、パリオリンピック6位の鈴木ら出場

【アフロスポーツ】

10名の招待選手のうち、最速の自己記録を持っているのが、18年、20年、22年と大阪国際女子マラソンで3度優勝している松田瑞生(ダイハツ)だ。昨年のベルリンマラソンで日本歴代8位となる2時間20分42秒をマークして自己ベストを更新。出場選手のなかで唯一、東京世界選手権の参加標準記録を突破している松田は、優勝という結果でJMCシリーズⅣチャンピオンを狙う。
シリーズⅣ期間内に獲得しているポイントは2532ポイント。これは現在のランキングトップを上回っており、今大会は完走してポイントをランキングに反映できれば、トップに立つ可能性が高い。ちなみに松田はJMCシリーズⅡでチャンピオンとなり、ブダペスト世界選手権の女子マラソン代表になった。地元・大阪薫英女学院高からダイハツで競技を続ける松田にとっては、3度の優勝を含め、思い入れの強い大会でもあり、結果を残したい。

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同じく完走すれば2566ポイントが有効となり、JMCシリーズⅣランキングでトップに立つ可能性があるのが、鈴木優花(第一生命グループ)だ。現時点では、同じレースに出場する松田よりも高ポイントを保有する。鈴木は23年のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で2時間24分09秒と当時の自己記録を出して優勝し、パリオリンピックの女子マラソン日本代表に選出されると、オリンピックでは自己記録を再更新(2時間24分02秒)して日本勢トップの6位入賞を果たした。大阪国際女子マラソンは初出場だが、参加標準記録の突破と優勝という順位ポイントでシリーズⅣチャンピオンを狙いたい。

【アフロスポーツ】

一方、招待選手の松下菜摘(天満屋)はシリーズⅣで2454ポイントを有効とし、現在ランキングトップに立つ。自己記録は前回出場した22年大阪国際女子マラソンの2時間23分05秒。今大会は東京世界選手権の参加標準記録となる2時間23分30秒の突破を狙いながら、同じレースに出場する松田、鈴木に迫るようなJMCポイントを獲得したい。

またシリーズⅣランキングで3位に入るのが、昨年末の防府読売マラソンで大会新記録の2時間24分59秒をマークして優勝した小林香菜(大塚製薬)だ。早大のランニングサークル出身で、今季から大塚製薬に所属するルーキー。今大会1262ポイント以上を獲得すれば、現在トップの松下を逆転する可能性もある。

このほか招待選手として、3年ぶりに現役復帰した伊澤菜々花(スターツ)がエントリーしている。

2週間前の12日に行われた全国都道府県対抗女子駅伝では、岡山県で出場した松下が1区で区間9位、アンカーは千葉県の伊澤が区間2位、徳島県の小林が区間5位だった。伊澤は10位でタスキを受けてから6人抜きの快走を見せており、マラソンへの弾みとなったか。

準招待やネクストヒロイン選手にも期待

準招待選手には、JMCシリーズⅣランキングで5位につける池内彩乃(デンソー)、同8位の澤畠朋美(埼玉陸協)がエントリーしている。
池内は昨年3月のソウルマラソンで2時間32分26秒と自己記録を更新。JMCシリーズⅣでトップに立つには1360ポイント以上が必要になるが、自己記録の再更新を狙っていきたい。
また、市民ランナーの澤畠は自己記録が2時間28分40秒。JMCシリーズⅠから常にランキング20番台に入っており、今大会もランキングのジャンプアップを狙う注目ランナーの一人だ。

このほかネクストヒロイン選手として昨年の関西学生ハーフマラソン大会で自己ベストの1時間12分46秒をマークした依田来巳(大阪学院大)のフルマラソン挑戦にも注目したい。

今年3月までが期間内となるJMCシリーズⅣも女子は今大会を含め、大阪マラソン2025、東京マラソン2025、名古屋ウィメンズマラソン2025と残り4レースとなった。東京世界選手権の女子マラソン代表の1枠がこのシリーズチャンピオンに与えられるため、代表権を狙う選手は、参加標準記録(2時間23分30秒)の突破と順位ポイントの獲得という2つの目標に挑むことになる。

エントリー選手のなかでは、松田のみ参加標準記録を突破しており、今大会の優勝という結果により、JMCシリーズⅣランキングトップに立つことはできるか。シリーズⅣランキングがどのように変動するのかに注目したい。

第44回大阪国際女子マラソンは、1月26日(日)12時15分、大阪市のヤンマースタジアム長居をスタート。20km過ぎのアップダウンから後半に向けてスピードアップが図れる国内屈指の高速コース。今年も日本記録が誕生するか!?

【大会概要】

大 会 名 :第44回大阪国際女子マラソン
開催日程:
2025年1月26日(日)12時15分スタート
コ ー ス :大阪国際女子マラソンコース
   (スタート・フィニッシュ ヤンマースタジアム長居)
ハッシュタグ:#大阪国際女子マラソン #JMCシリーズ #東京2025世界陸上への挑戦

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