第6回BBCトーナメント直前「BOATBoy黒須田編集長のドリーム戦解説!」

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創設当初は12月開催だったが、2年前からは新年一発目のビッグレースとなったボートレースバトルチャンピオントーナメント。優勝すれば、賞金戦線で一歩リードして今年を発進できることになるわけだから、非常に重要な一戦である。

この大会に出場するのは、まずは前年覇者。さらに前年のSG、プレミアムG1、特定G2、ボートレースバトルトーナメントの優勝者。レースタイトルの「チャンピオン」はここに由来しているわけだ。それ以外では、SGとプレミアムG1(前年10月まで)の選考順位上位選手。まさに前年のビッグレースで活躍したトップレーサーたち!優勝者にはチャンピオンベルトが贈呈されることになっている。

勝ち上がり方式は、レースタイトル通り「トーナメント」戦。ビッグレースでは唯一無二のシステムで争われるのがこの大会の特徴でもある。4日間の短期決戦で、初日に一回戦、2日目に準々決勝戦、3日目に準決勝戦、4日目に決勝戦が行なわれる。勝ち上がりに関してはシンプルで、一回戦から準決勝戦まですべて1〜3着の選手が次のステージへと進出。勝ち上がり戦はすべてが「3着条件の勝負駆け」であり、4着以下に敗れればその瞬間に敗退が決定。過酷な一発勝負の連続だ。

枠順に関しては、8個レース行なわれる一回戦は選考順位1〜24位が1〜3号艇に入り、選考順位25位以下の選手は出走するレースごとに4〜6号艇を抽選で決定する。準々決勝(4個レース)は一回戦の1着選手が1〜2号艇、2着選手が3〜4号艇、3着選手が5〜6号艇に入り、準決勝(3個レース)も準々決勝の着順により同様に枠順が割り当てられる。そして決勝戦は、完全抽選で枠番が決定。「スーパーアミダマシーン」による決定方式は、大きな見どころともなっている。ビッグレースにおいて、ファイナルの枠順が抽選で決められるのは、いうまでもなくこの大会のみだ。

注目選手をピックアップすると、やはり前年覇者をいの一番であげなければならない。というのも、この大会の選考順位1位は前年覇者。一回戦の1号艇が決まっているばかりでなく、逃げ切れば準々決勝戦も1号艇、そこでも逃げ切れば準決勝戦も1号艇なのだ。このアドバンテージを活かして、過去5回中4回で前年覇者が優出を果たしている。前年チャンピオンの防衛戦、というのもこの大会の性格になっているわけだ。

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前年覇者といえば関浩哉。昨年はこの大会を制し、秋にはヤングダービーも制覇。同一年のPG12Vという偉業を達成して、年末のグランプリに駒を進めている。完全に一皮むけた今年、さらなる活躍が期待される関。まずはチャンピオンベルトを防衛して、昨年同様の好発進を収めたい。

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一回戦1号艇で、前年覇者と同様に逃げ切り続ければ準決勝まで1号艇が確約されている選手がもう一人いる。選考順位2位の選手だ。今年の2位は毒島誠。昨年はボートレースクラシックを制してSG開幕戦を飾ると、悲願のグランプリ制覇も成し遂げて、年間最優秀選手にも選ばれた。さらにはG2全国ボートレース甲子園の優勝もあり、まさに令和6年の顔となった。この大会も同支部の後輩である関とともに、シリーズを牽引していくことになるだろう。

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選考順位3位は茅原悠紀。一回戦は1号艇で、これを逃げ切れば準々決勝戦も1号艇だ。これを逃げ切っても準決勝戦は2号艇だが、茅原には枠番不問の魅力がある。SG初優勝の14年グランプリは6号艇6コースからの電撃差しだったし、昨年グランプリのトライアルは1stから2ndの10戦で9戦が1号艇の逃げ切り勝ちだったが、唯一1号艇以外で勝ったのが茅原だった。昨年は約9年半ぶりのSG制覇をオーシャンカップで果たしたが、このときも4号艇。どんな枠番でも常に注目の的となる。ちなみに昨年のこの大会では決勝戦5号艇で2着だった。

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女子レーサーでは、やはり遠藤エミに期待が集まる。昨年は夏のレディースチャンピオン、冬のクイーンズクライマックスを制覇。女子PG1を独占してみせた。これは史上初の快挙だ。22年にはボートレースクラシックでSG制覇を果たしている遠藤だけに、このトーナメントでも真っ向勝負してくるのは間違いない。この大会は、過去5回中2回で女子レーサーが決勝戦に駒を進めている(第2回の守屋美穂と第3回の遠藤)。遠藤が最右翼ではあるが、他の女子も含めて、その奮闘ぶりには期待したい。

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最後に、やはり地元選手をピックアップしておきたい。舞台はボートレース常滑。となれば、絶対エースの池田浩二に期待しないわけにはいかない。常滑では記念レースで17優出3優勝と圧倒的な実績を残しており、水面相性では図抜けた存在。その利を存分に活かしての大活躍は、本人にとってもノルマと言えるだろう。愛知支部からは、平本真之、磯部誠の常滑スター軍団や野中一平、吉田裕平の若手勢、さらに女子の細川裕子も参戦。彼らにも注目したい。
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