外国籍選手たちのリーダー的存在。温泉好きで面倒見のいい好漢が高ぶるワケ
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【©ジャパンラグビーリーグワン】
今週は凍てつくほど寒く、ニュージーランド出身のフェリスはさすがにツラそうだった。「寒さにも慣れてきたけど、今年は特に寒くないかい?」とこぼしていたが、「僕には温泉があるから大丈夫だ」と笑う。日本の生活を楽しみながらチームに溶け込んでいるフェリスの存在が、外国籍選手たちが力を発揮できる要因になっている。
今季に加入したアンドリュー・デビッドソンのことを「とてもユニークな人間で、ラグビーのことをよく知っていてすごく賢い。ラインアウトは本当にいい」と称えるフェリスは、的確なアドバイスを送っている。
「ラーメンを食べ過ぎないように注意しているよ(笑)。ほかにもたくさん美味しいものがあるので、たくさん美味しいものを紹介している」とのこと。デビッドソンの活躍はフェリスのサポートのおかげと言ってもいい。
昨季にSA広島へ加入したタイ・ナッシュは、今季に入って見違えるほどパワフルなプレーを見せている。その理由について、フェリスは「心身ともに充実しているからだ」と言う。
「昨季よりもコンディションがすごく良くなっているね。彼もアンドリューと同じようにフォワードのメンバーを高ぶらせてくれているし、チームのイベントにも私と一緒によく参加している。このチームの文化にも馴染もうとしているからプレーも向上しているんだと思う」
そして、フェリスが一目置いているのがジャクソン・ピューだ。前節は試合終盤に逆転のトライを決めてチームを勝利に導く活躍を見せたピューもシーズン途中に加入した昨季とは明らかに違うプレーを見せており、彼の成長をフェリスはとてもうれしそうに語った。
「プレシーズンですごく強い気持ちを打ち出していたし、今季はすごくいいシーズンを過ごすと思う。私は(オーストラリアでプレーしていたこともあって)彼が16歳のころから知っていて、どんな形で成長してきたのかを見てきた。ここで一緒にプレーできることはとてもうれしいよ」
今節は、そのピューが欠場となる。キャプテンの芦田朋輝も欠場となるため、今節にゲームキャプテンとして臨むフェリスには大きな責任と期待が懸かる。だから、彼は高ぶっていた。
「次の試合は今季最初のホストゲームになる。とても大事なゲームだ。3つ目の勝利を得られるように、できる限り楽しみながらプレーしたい」
いつもは温厚でとても面倒見のよい好漢で、グラウンドに立てば熱いハートで相手に向かっていくリーダー。そんなフェリスに注目してほしい。
(寺田弘幸)
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