早大フィギュア部門 7・8級の選手4名が出場 ミスはありつつもそれぞれの魅力を発揮した/インカレ2、3日目
【2025.1.10早稲田スポーツ新聞会】記事、写真 荘司紗奈、吉本朱里
古瀬スポーツ公園アイスアリーナで開催された日本学生氷上競技選手権(インカレ)。日本全国から選手が集まり、各大学を背負って演技を実施した。大会2、3日目は男女7・8級の競技が行われ、早大からは男女2名ずつが出場。今回がラストインカレとなる4年生も含め、全員が全力を尽くし、リンクサイドに並ぶ部員からは大きな声援が送られた。
★男子7・8級 SP
キレのある演技を披露した廣田 【早稲田スポーツ新聞会】
『戦場のメリークリスマス』を演じた山田 【早稲田スポーツ新聞会】
★女子7・8級 SP
伸びやかに滑った木南 【早稲田スポーツ新聞会】
笑顔で滑りきった穂積 【早稲田スポーツ新聞会】
★男子7・8級 FS
会場をひきこんだ山田 【早稲田スポーツ新聞会】
★女子7・8級 FS
情感あふれる演技をした木南 【早稲田スポーツ新聞会】
結果
山田琉伸
SP 12位 54・62点
FS 9位 117・08点
総合 10位 171・70点
廣田聖幸
SP 25位 31・45点
総合 25位 31・45点
▽女子7・8級
穂積乃愛
SP 28位 38・94点
総合 28位 38・94点
木南沙良
SP 22位 42・88点
FS 21位 74・28点
総合 21位 117・16点
コメント
木南沙良(人通4=東京・日大一)
――ラストインカレになりますが、どういった目標をもって臨みましたか
早稲田大学として出られる最後のインカレということもありますし、残りの試合がインカレと国体と少なくなる中で、今できることをしっかりやって確実に点数を取っていくことを意識してやってきました。トリプルが確実ではない中でちゃんと取れる点数を意識してやってきました。今回もトーループは転んでしまいましたが、他のところで取れたから残れたのかなと思います。
――曲の表現など、今日の演技全体を振り返っていかがでしたか
今シーズンのSPは、私が滑りたいと言って先生にお願いした曲なんです。今大会含めて大会が残り2回しか踊るチャンスがないので、好きな気持ちが人に届くように滑りたかったので、よかったかなと思います。
――ラストインカレですが、心境はいつもと違いましたか
正直、緊張はすごくしたんですけど、先生が最後、気負わなくていいよ、と言ってくれて。自分はトップの選手ではない中で、大学4年生の最後まで挑戦者という気持ちでやれたのかなと思います。先生の言葉が最後緊張をほぐしてくれました。
――明日のFSに向けて、意気込みをお願いします
明日の『Nuovo Cinema Paradiso』も、あと2回と終わりが迫っているプログラムなので、練習してきた確実に点を取るという部分と表現する部分を見ていただけたらと思います。
★FS後
―今日の演技を振り返ってどうでしたか
今日は演技としてやりたいことがあまりはっきりしていなくて、ふわっとしたまま終わってしまった印象です。まだ大会があるので、今後の大会ではよい気持ちで終わるために、まだ改善点がたくさんあるかなと思います。
―ふわっとしたまま終わってしまった、というのは、演技前の心の準備が十分できていなかったということでしょうか
演技前というか、練習のときから、FSの理想像の想定が甘かったかなと思います。またこういう思いをしないように、練習のときから調整したいです。
―今大会で得た収穫と課題は何ですか
前シーズンは大きな大会になるとSP落ちになってしまうこともあった中で、今シーズンは一度もSP落ちすることなくFSに進むことができたのは大きな収穫でした。今回もそれを目指してやってきたのでSPを通過できたのは今までのシーズンと比べてもよかったかなと思います。ですが、FSで、やりきった、と思えなかったのが課題なので、また次に向けて練習を頑張ろうかなと思います。
穂積乃愛(人通1=東京・駒場学園)
なかなか調子が上がらなくて調子が落ち切った中での試合でした。目標というものが持てなくて、3本しっかり跳んで滑り切るということくらいしか頭が回らなかったというのが正直なところでした。
――今日の演技を振り返っていかがでしたか
先生と演技前にお話しする時間をいただいて、今までのことや自分の身体のことを深くお話しできました。そこで気持ち的には切り替えられていたのですが、やはり積み重ねてきたものが薄くて、ジャンプ以外にも細かい通りでミスが出てしまったのかなと思います。
――初めてのインカレでしたが、緊張感はありましたか
あまりインカレだという意識は強くなくて、自分が成長していくためのステップの一つだという意識で臨みました。
――これからの試合や早稲田オンアイスにむけて、どのように練習を積み重ねていきますか
まずは心身ともに元気に滑れるようにすることが一番やるべきことかなと思います。スケートの技術を進化させるのももちろんですが、自分が元気にスケートができる状態に持っていくのが今一番必要なことかなと思っています。
廣田聖幸(スポ4=千葉・東邦大東邦)
昨年フリーに進めなかったので、フリー進出を目標にしていました。
――このインカレに向けての最近の練習状況はいかがでしたか
1週間、2週間ほど前くらいから調子を上げていって、練習の中では割と良い方向に持っていっていたのですが、本番でできなかったのは追い込みが足りなかったかなと思います。
――改めて、今日滑ってみていかがでしたか
ちょっとこういう大きい大会だとやっぱり萎縮してしまって、本来の力が出せず、悔しい部分が大きいです。
――スピンとジャンプでミスが出てしまいましたが、その時の状況は
1本目のミスはちょっと想定内だったのですが、その後の流れにちょっと焦りが出て、2本目転んでからは心を落ち着かせてはいたのですが、最終的に焦りが出てしまいました。
――最後のインカレですが、今までの大会と違った感覚はありましたか
リンクサイドで後輩や練習仲間が応援してくれて、そういう大会はなかなかないですし、本当に応援は力になりますし、特別な大会だったと思います。
――区切りのシーズンですが、早稲田オンアイスまでの2カ月弱、どのような競技生活にしていきたいですか
残すは国スポになるので、今回の失態をしないくらい、最後まで追い込んで、最後は笑って終われるようにしたいです。
山田琉伸(人通2=埼玉栄)
――全日本選手権(全日本)後の大会でしたが、このインカレに向けての練習状況について教えてください
全日本にピークを持って来れるよう今シーズン取り組んできたので、ちょっと全日本が終わってから気持ちが緩んでしまって。全日本前の練習とは質も量も悪いものになってしまって、その練習不足感が試合に出てしまったかなという感じです。
――今大会の目標を教えてください
3回転アクセルをショートから入れようと決めていました。今シーズンはまだ試合で跳んでいないので、試合で跳びたいなと。
――改めて、今日滑ってみていかがでしたか
アクセルまではあまり悪くなかったかなという感じだったのですが、アクセルを降りた時に、感覚的に、降り切ることができた感覚だったので、ちょっと空中で緩んでしまったのが悔しいなと思っています。
――その後のジャンプ、スピンでのミスについては
アクセルのことを考えながらフリップに行ってしまって。全日本の後、スピンの練習もできていなかったので、当然そうなるというか…。練習不足が出てしまったかなと思います。
――フリーに向けて意気込みをお願いします
フリーは全日本で、何も結果を出せなかった部分なので、全日本のリベンジということで、アクセルも入れて良い演技ができるようにしたいと思います。
★FS後
―今日の演技を振り返っていかがですか
全日本選手権のFSで良くない演技をしてしまって、そのリベンジを目標にやっていたので、まとめることができてよかったです。
―演技後にはガッツポーズも出ました。今日の演技の達成度としてはどれくらいですか
昨日のSPがひどすぎたので、それと比べたら達成感は大きいです。でも、点数とかを含めるとそこまででもないかなという感じです(笑)。
―昨日のSPから切り替えて、どのように準備してきましたか
昨日はひたすら休憩してリラックスして今日に備えていました。昨日の反省点を改善しながら、今日に向けて準備していました。
―反省点とは具体的にはどのようなことになりますか
昨日は氷の状態と身体の状態がマッチしていなかったというか、すごくパワーが必要な氷だと感じて、(昨日は)パワーを出せるような状態ではなくて、それが出てしまった部分がありました。
―今大会をふまえ、今後どのように練習を重ねていきますか
とりあえず今シーズンの大きな大会はこれで最後になるので、来シーズンに向けて、新しい技やスケーティングをまた一から見直します。また早稲田オンアイスにむけて、魅せるスケートを準備していきたいです。
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