早大ア式蹴球部女子 インカレ準決勝敗退 昨季のリベンジ果たせず

チーム・協会
全日本大学女子サッカー選手権 準決勝
【早稲田スポーツ新聞会】記事 和田昇也、写真 熊谷桃花、荒川聡吾
 全日本大学女子選手権(インカレ)準決勝を迎えたア式蹴球部女子(ア女)。悲願の日本一まであと2勝、準決勝の相手は昨年のインカレ決勝にて延長戦の末にア女の夢を打ち砕いた因縁の相手・山梨学院大となった。立ち上がりにセットプレーの流れから相手に先制を許したア女、前半はなかなかゴールに迫れずビハインドでハーフタイムを迎える。それでも後半の立ち上がりにMF宗形みなみ(スポ3=マイナビ仙台レディースユース)のゴールで同点に追い付く。その後チャンスを作りながらなかなか得点を奪えない時間が続くと、75分に自陣でのボールロストから勝ち越しを許してしまう。最後まで2点目が奪えなかったア女、1ー2の敗戦で日本一への挑戦は準決勝で幕を下ろすことになった。

ドリブルする白井 【早稲田スポーツ新聞会】

 立ち上がりに試合が動く。9分、相手のコーナーキックを一度はクリアしたア女だったが再びボールを相手に拾われると、右サイドに展開される。相手の右サイドからのクロスを中の選手にダイビングヘッドで合わせられて先制を許してしまう。失点直後の攻撃でFW生田七彩(スポ3=岡山・作陽)がシュートを放つもこれはバーに直撃、枠を捉えることはできなかった。その後は互いに粘り強い守備を見せて、なかなかシュートを打てない展開が続く。前半の中盤以降MF大山愛笑(スポ2=日テレ・東京ヴェルディメニーナ)、MF築地育(スポ4=静岡・常葉大橘)を中心にパスからリズムを作ったア女だったが同点弾とはならず、前半を0ー1で折り返す。

戦況を見つめる築地 【早稲田スポーツ新聞会】

 後半も立ち上がりに試合が動く。48分、中盤でのパス交換から築地はロングパスで左サイドに展開する。サイドでボールを受けたMF﨑岡由真(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)は斜めに走り出した生田へパス。この縦パスを一度はキーパーに阻まれるもこぼれ球を宗形が詰めて同点に追い付く。その後、試合は徐々にオープンな展開となった。56分には右サイドMF三宅万尋(スポ1=東京・十文字)の突破からチャンスを作るもクロスは中の選手には合わない。さらに63分のコーナーキックではこぼれ球を拾った大山のパスにDF吉田玲音(社1=新潟・帝京長岡)が反応してシュートを打つもこれはポストに直撃、逆転のゴールを奪うことはできなかった。すると、次第に試合は相手のペースに。66分には相手のショートコーナーからピンチを迎えるも相手のシュートは枠を捉えきれず。それでも75分にア女の後方からのビルドアップをハイプレスで引っ掛けた山梨学院大、最初のシュートはGK石田心菜(スポ4=大阪学芸)が防ぐもすぐに押し込まれて痛恨の勝ち越し弾を許してしまう。なんとしてでも同点に追い付きたいア女はセットプレーを中心に相手ゴールに迫るも決定的なシュートにたどり着けない。最後まで同点に追い付けないまま試合は終了し、1ー2で準決勝敗退に終わった。

ゴールを決めて喜ぶ宗形 【早稲田スポーツ新聞会】

 優勝を目指したア女の挑戦は準決勝で終わることになった。前半立ち上がりに失点を許したものの、90分通して見ればア女が自分たちのペースで試合を進むことができた一戦だったと言える。特に後半に入ってからは、一気に攻勢を仕掛け、果敢にゴールへと迫った。決定機を作り出せていただけに同点弾の勢いで追加点を奪えなかったことが悔やまれる。
「翔頂」というスローガンに込められた頂上にはたどり着くことが叶わかった今季のア女。この敗戦を機に更なる飛躍を見せ、再びこの西が丘のピッチに舞い戻ることを期待したい。

スターティングメンバー 【早稲田スポーツ新聞会】

早大メンバー(数字は背番号、◎はキャプテン)
GK 1 石田心菜(スポ4=大阪学芸)
DF 3 杉山遥菜(スポ2=東京・十文字)
DF 5 ◎ 田頭花菜(スポ4=東京・十文字)
DF 30 吉田玲音(社1=新潟・帝京長岡)
MF 7 﨑岡由真(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)
→73分、佐溝愛唯(社1=大阪・大商学園)
MF 8 白井美羽(スポ4=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)
→89分、佐藤美海(スポ1=埼玉・浦和レッズレディースユース)
MF 10 築地育(スポ4=静岡・常葉大橘)
MF 11 宗形みなみ(スポ3=マイナビ仙台レディースユース)
MF 14 大山愛笑(スポ2=日テレ・東京ヴェルディメニーナ)
MF 24 三宅万尋(スポ1=東京・十文字)
→89分、新井みゆき(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)
FW 9 生田七彩(スポ3=岡山・作陽)
→76分、千葉梨々花(スポ2=東京・十文字)
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著者プロフィール

「エンジの誇りよ、加速しろ。」 1897年の「早稲田大学体育部」発足から2022年で125年。スポーツを好み、運動を奨励した創設者・大隈重信が唱えた「人生125歳説」にちなみ、早稲田大学は次の125年を「早稲田スポーツ新世紀」として位置づけ、BEYOND125プロジェクトをスタートさせました。 ステークホルダーの喜び(バリュー)を最大化するため、学内外の一体感を醸成し、「早稲田スポーツ」の基盤を強化して、大学スポーツの新たなモデルを作っていきます。

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