ボートレース江戸川では24日に「第47回京葉賞 トータリゼータエンジニアリング杯」が開幕した。今節の主役候補たちが激突した初日12R「江戸川選抜」は、向かい風5メートル、下げ潮50センチのコンディションの中、1枠の塩田北斗(福岡出身・福岡支部36歳)【冒頭の写真】が1コースからコンマ18の仕掛けで逃げ切り勝ち。2着には1マーク全速から、道中で長岡良也を抜いた2年連続当地フレッシュルーキー・若林樹蘭が入った。

　スリット後の塩田は、のぞいて出た2コース長岡に対して力強く伸び返していくパワーを見せた。初戦となった前半5Rも3コースから鮮やかなまくり差して勝利しており、初日は江戸川選抜を含め幸先のいい連勝発進。舟足の方も「自分の形にプロペラをたたいて、悪いという部分がない。行き足に関しては、あの形から逃げられたし、いいのかも…ですね」と手応えを語っていた。2日目は8R2枠の1回乗りで、連勝を伸ばすのか注目したい。塩田はSGボートレースクラシックへの出場権をかけた今年V5へ、最高の形でスタートした。

　その江戸川選抜は6枠で5着には終わったが、地元の久永祥平(神奈川出身・東京支部29歳)【写真上】も足には手応えがあった様子。初日前半8Rでは2コース差しで快勝している。「今節から使う新しい(プロペラ)ゲージで、グリップの感じがいい。伸びも少しいい感じがありましたね」と12R後に話していた。当地は6月の「7代目 江戸川番長決定戦」でデビュー初優勝を飾った思い入れの強い水面。“7代目・江戸川番長”として、名に恥じない走りに期待したいところだ。2日目は7R4枠で登場する。

　また、初日10Rで1コース逃げを決めた室田泰史(福井出身・福井支部54歳)【写真上】が当地通算400走目にして、江戸川通算100勝を達成し、施行者から表彰を受けた。室田は「江戸川は若い頃は結構走っていたからね。地元の三国も波立つことが多いし、江戸川の波も昔に比べたら大したことはないよ。まあ、歳をとってからはちよっと怖くはあるけどね(笑い)」とレース後は笑顔で語った。このプレミアムウインで、今節は波に乗っていくか?　2日目は10R5枠でのレースが待っている。