来季も成功例は現れるか。2024年の現役ドラフトでパ・リーグ球団に移籍した6選手を紹介
本田圭佑投手 【写真:球団提供】
前回の水谷瞬選手に続く、新たな成功例が誕生するかに注目が集まっている
今回は、2024年の現役ドラフトでパ・リーグの球団に移籍した6名の選手たちの球歴と、新天地において期待される役割について紹介。現役ドラフトの新たな成功例となる可能性を秘めた選手たちについてより深く知るとともに、今後のさらなる活躍にも期待を寄せたい。
吉田賢吾選手(福岡ソフトバンク→北海道日本ハム)
吉田賢吾選手 年度別成績 【©PLM】
本職は捕手ながら2024年は二軍で主に一塁を守っており、複数ポジションをこなせる点は打力を活かすうえでもプラスとなりうる。二軍ではプロ入りから2年連続で好成績を残しているだけに、同じく現役ドラフトで福岡ソフトバンクから北海道日本ハムに移籍して花開いた水谷選手と同様に、新天地でブレイクを果たす可能性は大いにありそうだ。
柴田大地投手(東京ヤクルト→東北楽天)
柴田大地投手 年度別成績 【©PLM】
一軍での登板は過去3シーズンでわずか2試合にとどまっているが、社会人時代に最速150km/hを超える剛腕として注目されたポテンシャルは大きな魅力だ。二軍において着実な成長を示している点も期待が持てる要素だけに、新天地では一軍での登板機会を増加させ、本格派としてブルペンで異彩を放つ存在となれるか。
平沢大河選手(千葉ロッテ→埼玉西武)
平沢大河選手 年度別成績 【©PLM】
打率と出塁率の差を示す「IsoD」という指標がキャリア通算で.103と非常に高く、一軍でも通用する優れた選球眼を持つ点は大きな武器だ。二塁、三塁、外野のレギュラー争いがこれから始まるという埼玉西武のチーム事情も平沢選手にとっては追い風となり得るだけに、かつてのドラフト1位選手が一軍の舞台で輝きを放てるかに大きな注目が集まりそうだ。
石垣雅海選手(中日→千葉ロッテ)
石垣雅海選手 年度別成績 【©PLM】
2024年には二軍で内野の全ポジションを守っており、高いユーティリティ性とパンチ力のある打撃を兼ね備えた存在だ。千葉ロッテでは2024年に三塁手を務めた中村奨吾選手が二塁への再転向を視野に入れており、二塁、三塁、遊撃と確固たるレギュラーが不在のポジションが多い。石垣選手はこのチャンスを活かし、一気にブレイクを果たしたいところだ。
本田圭佑投手(埼玉西武→オリックス)
本田圭佑投手 年度別成績 【©PLM】
2024年は31試合で10ホールドを挙げたものの、防御率4.11とやや安定感を欠いた。それでも、2022年から2年連続で防御率1点台を記録した実績は非常に頼もしい。パ・リーグにおける経験も豊富なだけに、移籍をきっかけに復調を果たせば、リリーフ陣に負傷者が相次ぎ5位に沈んだオリックスのブルペンに厚みをもたらす存在となることだろう。
上茶谷大河投手(横浜DeNA→福岡ソフトバンク)
上茶谷大河投手 年度別成績 【©PLM】
2024年は18試合の登板で防御率4.37と成績を落としたが、先発とリリーフの双方で活躍し、リリーフとしてもさまざまな役回りに適応したマルチな才能は大きな武器だ。新天地でも質・量ともに充実した投手陣に割って入り、リーグ連覇と日本一奪還を目指すチームにおいても貴重なピースとしてフル回転を見せる可能性は十二分にありそうだ。
高いポテンシャルを秘めた若手に実績十分のリリーバーと、今季もさまざまな選手が現役ドラフトによって新たなチームに加わった。来たる2025年のシーズンにおいてどの選手がチャンスを活かしてブレイクを果たすかは、ファンならずとも要注目のポイントになりそうだ。
文・望月遼太
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