asi gana el Atlético 17節 アトレティコvsヘタフェ(H) 2024.12.15

note
チーム・協会

【asi gana el Atlético 17節 アトレティコvsヘタフェ(H) 2024.12.15】

【これはnoteに投稿されたがーすけさんによる記事です。】
気づけば公式戦10連勝中のアトレティコはホームでヘタフェ戦。連戦の最後に難しそうな相手が来た。この試合のあとは久しぶりにミッドウィークの試合はなしでアウェーのバルサ戦に向かう。前回対戦。

※リンク先は外部サイトの場合があります

グリーズマンのハットトリックで3-0勝利。
さてグリーンウッドがいなくなりボルハ・マジョラルがなかなか試合に出られないヘタフェは先季の得点のほぼ半分(42点中20点)を取った2人がいない状態。補強も得点を期待できそうなFWはマドリーからレンタルしたアルバロ・ロドリゲスぐらいのものでなかなか苦しい。アランバーリが一人で4点取っている状態。そのアランバーリはこの日累積で出場停止。



●スタメン

・アトレティコ
オブラク
ジョレンテ / ヒメネス / ラングレ / ハビ・ガラン
ジュリアーノ / デ・パウル / バリオス / リーノ
グリーズマン / アルバレス

CLスロヴァン・ブラチスラヴァ戦と全く同じメンバー。ここのところ固定メンツで戦っている。累積リーチのラングレ、ハビ・ガランも出る。

・ヘタフェ
ソリア
フアン・イグレシアス / ジェネ / アルデレーテ / ドゥアルテ
ニョム / ジェジュ・サンティアゴ / ミジャ / コバ・ダ・コスタ
アルバロ・ロドリゲス / ケイタ

ディエゴ・リコとウチェはベンチから。アランバーリの代わりはジェジュ・サンティアゴ。トップにはプリメーラ初スタメンの22歳アブドゥライェ・ケイタを起用する。前節エスパニョール戦が初スタメンだったコバ・ダ・コスタも含めて若いメンバーになった。

【がーすけ】

●前半

・ヘタフェの4-5-1撤退
・大外突破は専門外
・ゴールへ向かうリーノ

 お品書き




ヘタフェは普段とは違う形。4-1-4-1のような4-5-1でまずは守る。

【がーすけ】

アルバロ・ロドリゲスだけを前に残して全員で撤退。ジェジュ・サンティアゴがアンカーのようなど真ん中ポジション。その左右にジェネとミジャ。ジェネはもはや何でもありである。両SHのケイタとコバ・ダ・コスタはかなり内側に絞ってポジション。

【がーすけ】

大外にはボールが出てから全速力で対応する。この対応がなかなか厄介だった。アトレティコはサイドの優位を作れない前半となった。

相変わらずヘタフェは上手い事守備組織を作るチームだが、わざわざフアン・イグレシアスを左に回してまでリコを外した理由とジェネを中盤にした理由はあまりわからなかった。きっと何かあるのでしょう。リコより対人が強いとか。両サイドは若者にいけるところまでいってもらう設定。タスクに忠実な若者達。
アトレティコは有効だったのは大きい展開で大外を狙う事。

早めに 【がーすけ】

これだとSHが全速力で対応しても間に合わず1vs1の環境が作れる。例えばヴィニシウスやヤマルがサイドに張っているチームであればここを突破口にできるのだろうがアトレティコには生憎大外単独突破マンがいない。ここはジレンマ。しかし序盤にリーノが"単独突破ではなくダイレクトでゴールへ"という長所を出して2つ決定機を作っている。これも十分にヘタフェの作戦をこじ開ける手段。リーノは自身のバリューを出していた。決めましょう。

ヘタフェは流石にこの守り方だとカウンターを打とうにもアルバロ・ロドリゲスのサポートが誰もいないので速い攻撃は捨てていた。アトレティコの攻撃を止め切って自陣からゆっくり進み、大外でCKが取れたら成功という感じ。ニョム周辺から進む事で陣地回復を狙っていた。ニョムはスローインで20m近く前に歩くのでシメオネがずっと怒ってた。

こういう展開になるとアトレティコはネガトラに気を配る必要がなくなり、主にグリーズマンが勝手なポジションを取り始めるのが通常運転。この日も大外に移動してみたりオフサイドエリアに突っ立って注意を引いてみたりと様々な実験を繰り返した。圧巻だったのは41分に中央を降りてきてワンツーの連続でヘタフェ守備網をぐちゃぐちゃに動かしてアルバレスの左足シュートに繋げたシーン。このチームがグリーズマンを中心に回っている所以である。ちなみにCL決勝トーナメントやマドリー、バルサ戦等の守備タスクをしっかりやらなければならないで決めるゴールの美しさは、こういう試合を見ていると一層際立つ。



●前半終了

試行錯誤したがヘタフェがかなり上手く守った。攻撃をある程度(というかほぼ全て)放棄して守備に集中できるのはヘタフェの良い所であり、相手チームのレベルが違えばアトレティコがやる事でもある。

前半からリーノを起用したのはここ最近の出来の良さもあるだろうがヘタフェが守備を固める事を見据えて早めに対策を取った部分でもある。そのリーノが決定機を複数作れた前半はある程度シメオネの思い通りに事が運んでいたと評価して良い。そのリーノを前半だけでスッパリ替えてしまえるのもシメオネの強さ。後半には後半のやり方がある。



●後半

・スルロットはファーへ
・右サイドの組み合わせ
・手札を出し切る

 お品書き




リーノ→スルロットを交代。

【がーすけ】

あれだけ前半右から崩せなかったので意外な選択だったが右から放り込む形を狙う。グリーズマンもアルバレスもスルロットも全員真ん中。明確な左サイドはいない。強いて言うならアルバレスが一応左。
このFW3人以外で一番タスクが変化したのはデ・パウルで、中央でグリーズマンとリンクする意識を切って右サイドでジョレンテ&ジュリアーノと繋がってクロスを上げる形を作る役割に変わった。これで立ち上がりから10分ほどで4,5回は右からのクロスに繋げている。やればできる。

55分に2枚替え。コレアと11月10日マジョルカ戦以来の復帰となるモリーナを入れた。同じタイミングでヘタフェはウチェとソラを投入。

2枚替え 【がーすけ】

良い感じに右からクロスが上がるようになったタイミングで右の2枚を替えたので驚いた。ジョレンテとジュリアーノはどちらも外へ進む意識が強いがモリーナとコレアは共に内側に進むタイプ。特にコレア。

【がーすけ】

なのでこういうボールが出始める。これまではデ・パウルがジョレンテとジュリアーノの間を繋いでいたがデ・パウルが後方から2人に配球するように関係性が変わっていくのが面白い。
ヘタフェはウチェが入って2トップに切り替わったが、なるべくブロックに穴を開けないままアトレティコゴールに向かう意欲を見せて牽制しようとしている。となるとアトレティコに必要なのは前後のバランス感覚になり、コケが欲しくなると即座に投入。交代がグリーズマンだったのは意外だったが、残り30分を任せられる頼もしさが今のチームにはある。

【がーすけ】

ヘタフェはここでボールを握ってアトレティコの狙いを外すならアレニャかなと思ったがベンチにいなかった。
これでコケとデ・パウルが中央のネガトラを担保するようになり、両SBとついでにバリオスの守備タスクを軽減していく。デ・パウルは右サイドをサポートするよりもロングボールの砲台になる。彼もこの試合中に何度もタスクを変えた選手。
69分に待ち望んだ先制点がそのデ・パウルから生まれる。

【がーすけ】

中盤のセットプレーからモリーナへ大きく展開してアーリークロスがスルロットの頭にピタリ。この後半に何度右サイドを抉っても「ニアに走り込むなんてチビの仕事だろう」と言わんばかりにファーサイドCBの背後にポジションし続けたスルロット。意固地なまでに自分の形に拘ったのはまさにストライカー。君はそれで良い。その一発を決めるためにアトレティコに来た。アトレティコは君を必要とした。9番は君だ。

最近ようやく本来の試合勘が戻ってきている感のあるハビ・ガランは65分頃からビルドアップをドリブルで解決して突き進んでいくようになる。便利な選手。先制点に繋がったセットプレーも彼がソラを剥がした所で得ている。スタミナお化けの本領発揮。そして先制点以降ピーター・フェデリコが右サイドに入りハビ・ガランが対応する事になったがここを完封。ウチェと共に元気でスピードのあるでかい選手が相手だったが良く対応した。これは褒めるというよりもCL常連クラブであるならこれが出来ない選手は不要であるという話。やはりガランはその能力を持っている。セルタ時代から無理な守備タスクをやりながら決定的なクロスを上げる選手だった。だからアトレティコに必要とされた。おれの目は間違っていなかった。

84分に最後のカード。国王杯には出場したがル・ノルマンがプリメーラに、そしてメトロポリターノに戻ってきた。バリオスを下げてゴール前を固めていつものクローズ。結果的にはラングレもハビ・ガランもフル出場させて勝つという完勝。





●試合結果

1-0。11連勝。こじ開けるのには苦労したがヘタフェ相手であれば想定の範疇。ヘタフェの割り切った守り方を見て後半頭からスルロットを投入した決断が勝利に繋がった。スルロットは試行回数が必要なやり方をしていたので時間はあればあるだけ良かった。
モリーナは年明けまで無理はさせない意向かと思ったがここで復帰させ、しかも決定的な仕事。彼もたまには休んだ方が良いのかもしれない。チームはあらゆる実験を終えバルセロナへ向かう。言い訳も後悔もない試合を期待したい。あとはシメオネの思うがままに。

ヘタフェはらしい試合展開にアトレティコを巻き込む事ができたがもう少し攻撃面でどうにかなる算段だったかもしれない。この辺りはラングレの存在でヘタフェの守備がハマらず常に撤退させられた影響は大いにある。ラングレがいるかどうかでアトレティコの保持率は6%くらい変わるんじゃないか(この日は58.2%)。



リヤドエア・メトロポリターノ
アトレティコ 1-0 ヘタフェ
得点者
【アトレティコ】’69 スルロット


●ピックアップ選手

スルロット
点を取れという要求に応える一撃でチームを勝たせた。彼もまた、いるといないでチームを作り変えられるタレント

ラングレ
アルバロ・ロドリゲスを完璧に止めながら配球でチームを動かした。今はラングレを外す事は考えられない。

ハビ・ガラン
完璧な守備対応でチームを助けた。アトレティコには雑草が必要

リーノ
ニョムを相手にシュートまで行く形を複数回作ったのは立派。決まれば文句無しだが十分仕事はした。

コレア
ニアポケットを取りに行くランニングが大外のモリーナに時間を与えた。終盤はボール奪取から独走してゴールを狙った。お疲れ。

モリーナ
復帰戦で期待通りのクロスを送り込みゴールを生んだ。鉄板になりつつある右サイドにあらためて挑む存在。



●myQA

17-1 アンヘル・コレアの役割
右からスルロットに放り込む形を擦るならニアに入り込めるコレアの役割が増えていく。多彩であるが故、チームが変化すると隙間仕事が出てくるのがコレアの良い所。

※リンク先は外部サイトの場合があります

  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

メディアプラットフォーム「note」に投稿されたスポーツに関する記事を配信しています。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント