【ラグビー/NTTリーグワン】届かなかった勝点「1」。“お膝元”で悲願達成を<豊田自動織機シャトルズ愛知>

【©ジャパンラグビーリーグワン】

昨季はディビジョン2を2位で勝ち抜き、三重ホンダヒートとのD1/D2入替戦に臨んだ豊田自動織機シャトルズ愛知(以下、S愛知)。その入替戦では勝利数で並んだものの、勝点差で「1」届かず。昇格を逃した。今季はより強い覚悟で昇格に挑むシーズンになる。

そんな今季のスローガンは『SEAMLESS WE ARE ALL CONNECTED "OUR BEAT"』。徳野洋一ヘッドコーチ体制6年目を迎え、これまで積み上げてきたスタイルをブラッシュアップし、それをつなぎ目なく発揮できるかどうかがカギになる。また、選手、コーチ陣、スタッフなど、チームとしても一体となってD1昇格を目指す。

D2は今季より6チームから8チームに拡大し、D1との入替戦への出場枠も3枠から2枠に減った。より厳しいシーズンになることは間違いない。ケレビ ジョシュアは「昨季のチームは良いときと悪いときの波が目立った。今季は良い調子をキープできるようにしたい」とシーズン中のコンディション調整をキーポイントに挙げる。昨季チーム最多タイの6トライを奪い、セブンズ(7人制ラグビー)日本代表としてパリ五輪にも出場した副将は、「試合間隔が空くときもあるし、連続して試合が続くこともある。同じリズムで試合に臨めることができるようにしたい」と意気込んだ。

また、これまで拠点としてきたパロマ瑞穂ラグビー場が改修工事を行うため、今季は愛知県刈谷市にあるウェーブスタジアム刈谷に戦いの場を移す。S愛知にとっては、練習場や母体となっている豊田自動織機の本社がある、まさにお膝元だ。そんな地元で多くの人に観戦してもらえるよう、選手たちの躍動を期待するのはもちろんのこと、クラブとしてもさまざまな施策でファンを獲得していきたい。

昨季の悔しさを経験しているからこそ、より強い渇望に変わったD1昇格という目標。それに向かってクラブの総力を挙げて突き進んでいくことができれば、きっと笑顔でシーズンを終えられるはずだ。

(齋藤弦)

注目選手) FL/NO.8 鄭兆毅

【©ジャパンラグビーリーグワン】

U19台湾代表の経験を持つ、天理大学より加入した台湾出身の25歳。大学の先輩であるケレビ ジョシュアからも「努力の人」と称されるほど、練習からアピールを続ける向上心の塊だ。ディフェンスにこだわりを持ち、80分間全力でプレーできるのが特長。プレシーズンマッチで多くの出場機会を得て経験を積み、「若い選手でもリーダーシップを張れるように」(鄭)と常に上を見据える。今季の目標は「レギュラー奪取」。
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著者プロフィール

ジャパンラグビー リーグワンは、「あなたの街から、世界最高をつくろう」をビジョンに掲げ、前身であるジャパンラグビー トップリーグを受け継ぐ形で、2022年1月に開幕した日本国内最高峰のラグビー大会です。ラグビーワールドカップ2023を控え、セカンドシーズンとなるリーグワン全23チームの熱戦をご期待ください。

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