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点数を絞りたい今夜のファイナル、上がり3ハロンに注目／佐賀競馬・大恵総合研究所佐賀支部

佐賀県競馬組合 2024年12月15日 9:00

チーム・協会

大恵総合研究所【佐賀支部】

今夜の佐賀競馬の最終レースは特別な条件のつかない一戦。そのため、3連単万馬券は直近1年で9回中1回のみで、いかに買い目を絞れるかがポイントとなります。

そこで一役買いそうなのが大恵総合研究所のデータ。
競馬リポーターの大恵陽子氏が的中目指して独自のデータから分析します。
昨夜の最終レースでは4頭を推奨し、1着(1番人気)、2着(7番人気)、4着(6番人気)、5着(2番人気)と、人気薄も含めて全頭掲示板に入りました。
今夜はどうなるでしょうか。

3番人気以内は押さえるべし

スポーツナビをご覧の皆さん、こんにちは。
競馬リポーターの大恵陽子です。

昨夜は推奨馬のワン・ツー、しかも1頭は11頭中7番人気の人気薄で決まりました。
個人的な馬券は推奨馬の3連単ボックス(24点)だったのでハナ差で逃したのですが、読者の方の中には馬連で買って28.3倍を見事的中した方もいたようです。
馬連を選んだセンスがすごいですし、データ分析コラムを参考にしていただいて嬉しいです。

その昨夜は3連単万馬券だったのですが、全馬が佐賀初勝利を目指すメンバー構成だったのに対し、今夜は特別な条件がつかない一般的なC2レース。
3連単の配当の出方はガラッと変わります。
今夜と同じC2クラスで、距離が1300mの最終レースについて直近1年の傾向をまとめたのが下表。

9回中、3連単万馬券となったのは1回のみで、1番人気が4着以下に敗れた時でした。
1番人気は9回中8回で3着以内に入っており、3着内率は88.8％。買い目に必ず入れた方がいいでしょう。

また、オレンジ色のマーカーをつけた箇所は「3番人気以内が複数頭、3着以内に入った」レース。
9回中7回で3番人気以内が2頭以上、馬券に絡んでいて、中には人気上位3頭で決まった時も3回あります。
1番人気ほどではないにしても、2番人気と3番人気の馬にも重点を置いた方がいいでしょう。

一般的な「C2」「1300m」の最終レース【表1】

圧倒的に前有利だけど、差しを押さえなきゃいけない理由

続いて、どんな脚質の馬が上位入着を果たしているのかを見てみましょう。
上記の表に1コーナーでの通過順を加えたのが表2。

9回中7回で逃げ馬が3着以内に粘りました。（黄色マーカー）
さらに、うち4回は前残り決着で、1コーナーを3番手以内で回った馬のうち2頭以上が3着以内に入りました。（太字）
つまり、地方の小回りコースらしく圧倒的に前有利のレースと言えます。

しかし、ここからが佐賀競馬らしいポイントで、これだけ前有利にもかかわらず9回のうち実に8回で必ず1頭は差してきているのです。
具体的には、1コーナーを7番手以下で回った馬。
差し馬は人気の盲点ともなりやすく、堅い決着となりやすい一戦ながらやや人気薄として突っ込んでくることが多くあります。

「C2」「1300m」での上位馬の通過順【表2】

逃げて脚が上がらない馬

ここまでの傾向から「圧倒的に前有利」「1頭は差し馬が来る」ということが分かりました。

では、逃げ・先行馬からはどういったタイプを選べばいいのでしょうか。
近5走の中で3番手以内で運び、上がり3ハロンを40秒0以下でまとめたことのある馬の成績が下表。
（佐賀1300m以上において）

これは、前に行っても著しく脚が上がらないということで、勝率は36.4％、3着内率は63.6％に上ります。
近5走は佐賀競馬公式HPに掲載の無料予想「うまかつ.net」や地方競馬情報サイトの出馬表に掲載されています。
その中でこの条件に当てはまる馬をまずは見つけるのがよさそうです。

逃げ・先行馬の成績【表3】

差し馬はどこから選ぶ？

続いては差し馬について、同じく近5走の成績から見てみましょう。

こちらはいかに鋭い末脚を持っているかが鍵になります。
そこで下表は近5走の上がり3ハロンが出走馬中最速の馬の成績。
（佐賀1300m以上において）
最も速い上がりを持った馬は当レースでもしっかり末脚を発揮して上位に食い込めており、3着内率は60.0％でした。

差し馬の成績【表4】

では、気になる予想と買い目は？

まず狙いたいのは上位人気馬。
佐賀競馬公式HPの無料予想「うまかつ.net」の印を見ると、⑦ステイマックウォーにずらりと本命◎が並びます。
2走前は3番手で終始、外を回らされながらも3コーナーから後続を離しはじめ、最後まで脚が上がらずに2着。3着に9馬身差をつけており、ここでは力が一つ違うでしょう。

また、⑩ブラストバローズには対抗○が並んでおり、こちらも買い目に入れたいところ。

逃げ・先行馬からは⑧ダイメイオトヒメ。
4走前に逃げて上がり3ハロン38秒2でまとめて2着でした。
この上がりタイムは出走馬中最速でもあります（近5走）。
これをマークしたのは9月15日で、この時期は非常に逃げ馬が有利な馬場だったこと、またタイムも出やすかったため、この数字を素直に受け取るのはやや危険ですが、この馬自身、逃げると連対率100％。
今回は内枠に超短距離の900mでも先手を取れる②ハコダテノハナや③エイシンポップがいるため、逃げられるかも大きなポイントとなりそうですが、金山昇馬騎手なら強気な騎乗を見せてくれそうです。

また、好位～中団につけられそうな①トトリムクは安定して末脚を使える馬。
差し馬候補としてこちらも入れておきたいです。

昨夜の結果を考えると、保険として馬連を厚めに買いたくなりますが、人気馬が上位を占める可能性が高く2連系は落ち着いた配当になりそう。
一方で、3連単の平均配当は5688円のため、今夜も3連単ボックスでいきます。

3連単ボックス
①⑦⑧⑩　24点

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文・大恵陽子（おおえようこ）
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック！地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。