先制点起点の久保、レアル・ソシエダはレガネスに0−3で勝利

レアル・ソシエダ
チーム・協会

【©︎RealSociedad】

途中出場のバレネチェアが1G1Aの活躍で試合を決める

 ラ・リーガ第16節、ラ・レアル(レアル・ソシエダの愛称)は首都マドリー南西部に本拠地を構えるレガネスとの一戦に臨んだ。国王杯でのコンケンセ戦の後、首都に留まりR・マドリーの練習場にてこの試合に備えたラ・レアル。休養のためにクエンカでの試合を回避した久保、軽傷でチームを離脱していたアゲルドも合流した。暴風雨の吹き荒れるサン・セバスティアンとは打って変わって快晴のマドリーで行われた12月の連休を締めくくる一戦には多くのサポーターがつめかけた。

 右サイドで先発した久保はキックオフから調子の良さを見せる。14分、縦のコースが無いと見るとピッチ中央へとドリブルし、左サイドのセルヒオ・ゴメスに展開。これをレガネス守備陣形が整う前にS・ゴメスがアーリークロスを中央に送り込み、エリア内に侵入したブライス・メンデスがワンタッチでゴールを決める。木曜日で決勝点をあげたB・メンデスの先制点によりリードを奪うラ・レアル。

 カウンターから同点の機を伺うレガネスは20分右サイドからの鋭いクロスから中央でシュートを放つが大きくクロスバーを越える。ラ・レアルのボール保持時には執拗なマークでファールを厭わない守備を見せるレガネスを前に31分にはアイエン・ムニョスが交代を余儀なくされハビ・ロペスが緊急出場することとなった。36分、ラ・レアルに追加点のチャンスが訪れる。オヤルサバルの左からの折り返しにスチッチがゴール至近距離からシュートを放つが、GKドミトロヴィッチの好セーブがこれを阻む。

【©︎RealSociedad】

 0−1で始まった後半開始わずか4分でスビメンディが負傷交代し、代わってオラサガスティが中盤へと送り込まれた。絶対的なゲームメイカーを失い攻撃のリズムが掴めないラ・レアルはレガネスに押し込まれるシーンも見られるが、54分の守護神レミロのセーブをはじめ集中力高くゴールを守る。ピッチ内では細かいファウルが多く見られ、一進一退の攻防が続き体力的にも精神的にも厳しい緊張感の続く時間が過ぎていった。

 負傷により2度の選手交代枠を使っていたラ・レアルは77分、最後の交代枠を使い久保、S・ゴメスに代わりバレネチェア、ベッカーがピッチへ立つ。この采配がラ・レアルに追加点をもたらす。プレー再開後のFKのこぼれ球をバレネチェアが体制を崩しながら左足でシュート、両チーム入り乱れるPAの中、GKドミトロヴィッチはシュートへの反応が遅れ、ボールはフォール左隅へ。バレネチェアのこの日のファーストタッチにより0−2となった。

 さらに後半アディショナルタイムには集中力の切れたレガネス守備陣に対し、スチッチ、バレネチェアがパスを繋ぎ、最後はオヤルサバル。ダメ押しの3点目が決まり、一斉にスタジアムを後にし始めるレガネスサポーター。このままきっちりと試合を締め、直近の公式戦では4戦連続のクリーンシート(リーグ戦では今季9度目)を達成し、ラ・レアルは暫定ながら6位へと順位を上げた。

 次戦は12日、レアレ・アレナにディナモ・キエフを迎えELグループフェーズ第6戦に臨む。
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著者プロフィール

レアル・ソシエダは1900年代初頭に創設され、2度のリーグ優勝と3度の国王杯を制したスペインの名門サッカークラブです。過去にはミケル・アルテタやシャビ・アロンソといった名選手がプレーし、2022年からは日本代表の久保建英が所属しています。

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