ボートレース三国の「G1開設71周年記念 北陸艇王決戦」(優勝賞金1200万円)は30日、予選の3日目を終了。この3日目はスタンド側からの横風主体で、時折、向かい風が混じるコンディション。

　そんな中、地元・中島孝平(福井出身・福井支部45歳)【冒頭の写真】が1回乗りだった3日目12Rで冷静に逃げ切り勝ち。中島は「自分の中では(いい)スタートを行っていると思っていました。ターンの感じもまずまず。足に自信はありませんが着順が取れているので。モーターを壊さないように、あまり触らずにやっています」と、モーター相場を熟知している中島らしいコメント。これでオール3連対をキープし、得点率トップに躍り出た。

　松井繁(大阪出身・大阪支部55歳)【写真上】も巧みな乗りこなしで、得点率9位にまとめている。3日目は11Rで逃げ切り、絶好枠を生かした。しかし「少し仕掛けが速かったので。外を見ながら行きました。道中は3番(宮田龍馬)に追いかけ回されましたね」と表情は厳しい。この勝利はノーミスで走りきって呼び込んだもの。本人はモーター上位とのパワー差を感していた。

　辻栄蔵(広島出身・広島支部49歳)【写真上】は3日目4Rで、内4艇が0台スタートと速かった中、2コース差しを決めて1着を取り、得点率は2位。「スタートは緊張しました(笑い)。整備してからどんどん上向いている感じがします。ちょっと回転が合ってないなと思いましたので、もう少しパワーアップの余地はあるかも。ただ、現状で直線もターン回りもいい感じなんで、自分としては満足」と及第点を付けた。

　12月1日は、予選ラストの4日目。注目カードはオール2、3着の得点率8位で絶好枠が回ってきた上野真之介が出走する12Rだ。

＜三国 4日目 12R 予選＞
1枠　上野真之介（佐賀・佐賀）得点率8位
2枠　下出　卓矢（石川・福井）10位タイ
3枠　磯部　　誠（愛知・愛知）24位タイ
4枠　三嶌　誠司（香川・香川） 5位タイ
5枠　黒井　達矢（埼玉・埼玉）17位　
6枠　佐々木康幸（静岡・静岡）21位タイ
※()内は出身・支部の順

　他のレーサーからも伸び足を評価されている上野真之介が、1マークまでに伸び返して先に回れそうだ。ここを勝って準優は少しでもいい枠番をゲットしたい。2コース下出卓矢が壁になるのも好材料。初日から上位のパワーを見せ続けている三嶌誠司が狙える存在。勝負駆けの磯部誠が攻める展開で、三嶌に差し場。

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