【U18日清食品トップリーグ2024 (男子) 大会レポート】「自信につながる試合」 開志国際 #8 高野拓泉
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立ち上がりから激しい点の取り合いとなり、点差が全く離れない展開となりました。内外角から満遍なく得点を重ねる開志国際に対し、東山は#5 瀬川琉久選手(3年/184cm)、#11 佐藤凪選手(2年生/176cm)がまるで交互に点を取るようにチームを引っ張ります。結局、第1クォーターは18-18の同点となり、第2クォーターに入っても取られたら取り返す流れで互いに一歩も譲りません。
第2クォーター終盤、開志国際が#8 高野拓泉選手(3年/188cm)のリバウンドシュートや#11小泉俊介選手(2年/176cm)の3ポイントシュートで一時9点リードを奪ったものの、東山は瀬川選手、そして#14 中村颯斗選手(1年/178cm)が攻め気を見せ、2点差に追い上げて前半を終えます。
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そして勝負の分かれ目となったのが最終クォーターです。先制点は開志国際の#4 清水脩真選手(3年/165cm)でしたが、東山は中村選手や瀬川選手が3ポイントシュートを決めて得点ラッシュ。開志国際はタイムアウト後、高野選手が3ポイントシュートを決めて6点差に縮めますが、その後も瀬川選手や佐藤選手がシュートを決める東山を止められません。
終盤、粘る開志国際は#14 ネブフィ ケルビン シェミリー選手(3年/202cm)のジャンプシュートや#5 平良宗龍選手(3年/182cm)のバスケットカウントで苦しい時間帯をつなぎ、清水選手の3ポイントシュートやシェミリー選手のダンクで食らい付きましたが、追い付くには至らず。勝負どころを制した東山が80-72で振り切りました。
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そんな高野選手の一番の持ち味は、体のぶつかり合いを厭わずにもぎ取るリバウンド。「もともと中学生の頃から得意だとは思っていたのですが、開志国際という強豪に来てから、周りに留学生や自分よりも大きい選手がいる中でさらに身に付けられたと思います」との言葉どおり、留学生や自分より大きな相手に対しても果敢に飛び込んでボールを奪い取ります。
自身の課題については「もっと自信を持ってプレーすること」と話していましたが、この「U18日清食品トップリーグ2024」では、福岡大学附属大濠の渡邉伶音選手に次ぐ日本人2位の平均10.2本をマークし、確かな自信になった部分もあるでしょう。泥臭くリバウンドに飛び込み、要所でシュートを決めて味方を勢い付ける高野選手もまた、開志国際に欠かせない存在。「U18日清食品トップリーグ2024」での経験を糧に、今後のさらなる活躍に期待したいところです。
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