【U18日清食品トップリーグ2024 (男子) 大会レポート】「芽生え始めた自信」 福岡第一 #42 長岡大杜

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【©U18日清食品リーグ】

「U18日清食品トップリーグ2024」の男子最終日第3試合で4勝2敗の福岡第一(福岡県)と3勝3敗の美濃加茂(岐阜県)が対戦。共にディフェンスを武器とするチームの戦いは、オーバータイムに突入する大熱戦になりました。

試合開始直後、まずリードを握ったのは福岡第一です。#35 宮本耀選手(2年/168cm)の3ポイントシュート、#34 シー ムサ選手(2年/208cm)の豪快なダンクで超満員の会場を沸かせて14-7というスタートを切ります。

一方、インターハイ準優勝の美濃加茂は、早めにハンドラーに対応して相手をスローダウンさせると、#4 藤田大輝選手(3年/187cm)らが得点。第2クォーター中盤に追いつきます。しばらく2年生ラインナップで戦っていた福岡第一は、スタメンに戻すとディフェンス強度がアップ。ここから一進一退の攻防が繰り広げられましたが、クォーター終盤に来て美濃加茂の3ポイントシュートが決まり、45-37でハーフタイムを迎えました。

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第3クォーターは、福岡第一の31-14。好守からのオフェンスで、#10 宇田ザイオン選手(3年/184cm)や宮本(耀)選手が3ポイントシュートを沈めるなど流れを掴み、69-59として第3クォーターを終えました。しかし、粘り強さでは美濃加茂も負けていません。第4クォーター、再びディフェンスを引き締めると12-2のランを作って追いつきます。ここからは、福岡第一が決めれば、美濃加茂も決めるという展開になりました。

73-73で残り6分を切ると、美濃加茂は、5 後藤宙選手(3年/180cm)、藤田選手の得点などで79-73とします。ここで福岡第一は#42 長岡大杜選手(2年/178cm)がステップアップ。「(井手口孝コーチから)ドライブに行けと言われていましたが、絶対決められると思って打ちました」とコーナーから3ポイントシュートを成功。さらにスティールして自ら速攻、ジャンプシュートと決めて82-79とリードを奪います。

しかし、これでも勝負は決まりませんでした。美濃加茂は残り11秒、#7 関健朗選手(3年/177cm)が値千金の3ポイントシュートを射抜き、5分間のオーバータイムに突入します。正に死力を尽くしての戦いを制したのは、美濃加茂でした。藤田がゴールにアタックしてねじ込むと、関選手と交代で入った#14鈴木陸音選手(2年/169cm)がファストブレークでレイアップを成功。リードを作ると93-89で逃げ切りました。

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この日の国立代々木競技場第二体育館は超満員。両チームの迫力あるプレーに対して、何度となく大歓声が巻き起こりました。中でも盛り上がったのが、第4クォーター終盤で見せた長岡選手の活躍シーンです。実はインターハイはメンバー外だった彼は、「U18日清食品トップリーグ2024」でついにメンバー入りを勝ち取りました。それでもなかなかプレイタイムを得られず。チャンスを掴んだのが前週、新潟で行われた東山(京都府)戦でした。ケガをしたキャプテン#77 八田滉仁選手(3年/178cm)に代わって途中出場すると3ポイントシュート2本を沈めて11得点、5リバウンド、3スティールの活躍。インターハイ王者撃破に貢献しました。

「まだミスも多いのですが、『U18日清食品トップリーグ2024』の中でちょっとずつ自信が付いてきました。(福岡第一には)出られない選手がたくさんいます。その人たちの気持ちを背負って、責任を持ってプレーしたいと思います」と言う長岡選手は、「しっかりディフェンスしてから、自分が走って点を取らなければいけないと思っています」と役目を語ります。

その長岡選手が目指しているというキャプテンの八田選手は「身体能力がとにかくすごい選手です。ボールを持ったら迷うことなくドライブでリングに向かえと常日頃言っています」と言います。ベンチから出てきたら必ず何かをしてくれる長岡選手は、自信が芽生えたことで今後、さらに頼もしい選手に成長することでしょう。
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著者プロフィール

「U18日清食品リーグ」ば、バスケットボールにおける部活・クラブなどの垣根を超えたU18年代の階層別リーグ戦です。リーグ戦文化の導入により、実力が拮抗するチーム同士の対戦や、多くの選手への出場機会、また、予定された試合/対戦相手を見据えた質の高い準備など、公式戦の試合数が確保された環境下で競技に取り組むことにより、競技力の向上を目指して設立した競技大会です。 今年度も「U18日清食品リーグ バスケットボール競技大会 2024」 として 「U18日清食品トップリーグ2024」 、「U18日清食品ブロックリーグ2024」を開催いたします。

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