【レポート】11/10福島戦「Future Challenge Project」を開催しました

ツエーゲン金沢
チーム・協会
11月10日(日)福島ユナイテッドFC戦にて、サッカーを通じ、誰もが共に暮らし続けられるまちづくりを目指し「挑戦」する活動「Future Challenge Project」を開催しました。

本プロジェクトでは、諸団体の皆さまと実行委員会を立ち上げ、「障害者の方と共にサッカー・スポーツ観戦を楽しむことができる環境・雰囲気を創り上げること」を合言葉に企画運営しています。今年は「RESPECT」をテーマに、障害をお持ちの方のご招待事業だけではなく、様々なステージイベント・体験啓発ブースを展開いたしました。

障害者の方観戦事業

当日は、介添えの方を含め約120名程度の方にご来場いただきました。
昨年までは視覚障害の方に限定しておりましたが、今季は障害をお持ちの方全員を対象としました。

オプションの「大学生ボランティアによる介添え観戦」では、6名の視覚障害の方が参加。
金沢駅から事前に介添え研修を受けた学生ボランティアが同行し、一緒に観戦を楽しみました。

【zweigen kanazawa】

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PlatCastによる実況・解説配信

今年もアイ・オー・データ機器様、および北陸放送・谷川恵一アナウンサーにご協力いただき、音声配信サービス「PlatCast」による実況の解説・配信を行いました。
ほぼリアルタイムに音声が配信されるので、視覚障害の皆さんも試合の状況を耳で確認しながら観戦を楽しむことができました。

ウォーキングフットボール開催

試合前のピッチ上では、石川県サッカー協会様・金沢市サッカー協会様のご協力の下、クラブとして初めてウォーキングフットボールを開催しました。
ウォーキングフットボールは、その名の通り「歩いてプレーするサッカー」です。
老若男女、障害の有無に関わらず一緒に楽しめるということで、日本でも年々開催実績が増えております。
この日は、障害をお持ちの方を含む70名近くの方が参加!
初対面の方同士でチームを編成しましたが、点をとったらお互いに喜び合い、今日初めて会った方同士とは思えないくらい、皆様打ち解けてサッカーを楽しんでいました。

【zweigen kanazawa】

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障害をお持ちの方によるパフォーマンス

ステージの方では、今年8月にオーケストラ・アンサンブル金沢を退団された藤井幹人さんに登壇いただき、トランペットの演奏、およびご自身が抱える「網膜色素変性症」という視覚障害についてお話いただきました。
藤井様には、続けてピッチの方にもご登場いただき、サッカーファンにはおなじみの「歌劇『アイーダ』より凱旋行進曲」を披露いただきました。

【zweigen kanazawa】

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また、県立ろう学校の児童生徒の皆さん、金沢星稜大学手話サークルの皆さんによる手話パフォーマンスもステージ上にて開催。「believe」とシンガーの海蔵亮太さんによる復興応援ソング「~能登半島地震復興応援ソング~A Hopeful Song」の2曲を披露されました。
「~能登半島地震復興応援ソング~A Hopeful Song」では、海蔵さんご本人にも登壇いただき、ステージを盛り上げていただきました。

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様々な障害を知ろう!ふれよう!ブース出展

様々な障害について、ふれて知ってもらう各種ブースがにぎわい広場に出店されました。

障害者就労支援施設の商品販売ブースでは、地域活動支援センター「一般社団法人あじゅ」の皆さんによる小物の販売や、畑尾大翔キャプテンが運営している障がい者就労継続支援B型事業所「PiiS Plaza さいたま」で製造されている商品を販売!

【zweigen kanazawa】

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また、体験ブースの方では、自閉症の方々の世界や感覚を体験できるブースや、肢体不自由の方向けe-sportsの体験コーナーを展示。
自閉症の方々の感覚を体験できるコーナーでは、軍手をはめた状態で折り紙を制限時間内に折れるかを体験してもらいました。実際に体験した廣井クラブキャプテンからは「ポジティブな声掛けをしてもらいながら折るのですが、逆に慌てて全然できなかった」との感想が。
e-sportsの方は、目線で操作するパズルゲームを展示していましたが、体験された方からは「難しかった!」という声も聴かれました。

【zweigen kanazawa】

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また、石川県が推進している障害者アートレンタル事業「アートレンタルいしかわ」様にもご協力いただき、障害者の方によるアート作品の展示も行いました。こちらも多くの方にお立ち寄りいただきました。

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障害をお持ちの方々による試合前イベント

キックオフ前には、障害をお持ちの方々による試合前イベントとして、「フェアプレー&ONE HEARTフラッグ掲出」「車椅子の方による選手入場体験」「エスコートキッズ」を実施。
エスコートキッズには、ツエーゲンが年4回訪問しているサンFCの子ども達にご参加いただきました。

【zweigen kanazawa】

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今年も、多くの方々のご支援・ご協力の下、「Future Challenge Project」を開催することができました。4年目の開催となった今年は、例年よりも実施規模が拡大しましたが、その分本プロジェクトの目的である「障害の有無に関わらず共に観戦を楽しむ」ことができる雰囲気づくりにより近づけたのではないかと思います。本プロジェクトは来年度以降も継続して実施していきます。

最後に、本プロジェクト開催にご協力くださった関係各所の皆様、誠にありがとうございました。

「Future Challenge Project」とは

■開催目的
石川県を「誰もが共に暮らし続けられるまち」にするために、以下3点の目的を掲げています。

●障害者の方と共にサッカー観戦を楽しむ
障害のあるなしに関わらず、共にサッカー観戦を楽しむことができる環境をつくりあげる

●障害者の方の「挑戦」を拡散し、可能性を広げる
障害者の方の「チャレンジ」を広く拡散することで、障害者の方の可能性を広げる

●「お互い様」があふれるまちづくり
障害者の方への理解を深め「お互い様」の気持ちで接することができる人を増やし、「ノーマライゼーション」を普及する

■主催
Future Challenge Project実行委員会
(金沢星稜大学未来共創プロジェクト Future Makers·新谷研究室 / ツエーゲン金沢サポーター / ツエーゲン金沢BFC / ツエーゲン金沢)
※五十音順

■後援
石川県 / 一般社団法人石川県サッカー協会 / 石川県障害者スポーツ協会 / 金沢市 / 金沢市サッカー協会 / 株式会社北國新聞社
※五十音順

■協力
株式会社アイ·オー·データ機器 / 金城大学 / 北陸放送株式会社
※五十音順

本プロジェクトは「金沢市パラスポーツ活動支援事業補助金」のサポートにより運営いたしました。
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著者プロフィール

1956年に誕生した「金沢サッカークラブ」を礎に、2006年Jリーグ入りを目指すべく「ツエーゲン金沢」として生まれ変わりました。JFL、J3を経て2015年にJ2リーグに昇格。「挑戦を、この街の伝統に。」というクラブ理念を掲げ、石川県で先人の築いてきた伝統を大切に守りながらも新たな伝統をつくるため日々挑戦をしているクラブです。地域に貢献し、地域に愛されて発展していけるよう様々なことに挑戦していきます。

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